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すっかり暗闇に包まれた森の中は静けさが広がっている。
すると闇の中で草をかき分け、女が何かから逃げるように走り進んでいた。
よく見ると彼女の手足は傷だらけで腹部は大怪我し、服はボロボロで血で染まっていた。
体力も限界にきていたのか、地面に座り込んで顔を上げて夜空を見る。
A「ここまで来れば…大丈夫。これでなんと………か……」
そのまま静かに瞼を閉じて、意識を失う。
翌朝、目覚めるとベッドの上だった。
彼女は起き上がろうとした途端、腹部に激痛がはしった、見てみると包帯が巻かれていて、そこから血が少し滲み出ていた。
A「いっ!?……ここは…一体、誰が私をここまで運んで手当てしてくれたのだろう…」
部屋の周りを見渡しながら考えると、扉がノックされ、静かに開いた。
入って来たのは、人としては異様な姿だった。
人の様な姿で顔は無く、黒いスーツを身につけ、長身で肌は真っ白で男性だった。
彼女はその異様さに驚いていると、男性は唖然と自分の姿をみていた彼女に心配そうに傷の具合を聞いてきた。
スレンディ「あの?傷の様子はどうです?」
A「What!?」
スレンディ「何故そこだけ英語になるんですか!?」
A「え?あ…す、すみません…えっと…まだ痛みますけどなんとか大丈夫です」
スレンディ「そうですか…それは良かった…」
男性は安心したのか一息つくと彼女が寝ているベッドの隣に、置いてある椅子に座る。
A「すみません…迷惑をかけてしまって…」
スレンディ「そんな事ありませんよ?当然の事したまでですからね、しかし…何故…彼処で倒れていたんですか?」
A「!?…それは…」
彼女は俯いて黙るとタイミング良くお腹の音がして顔を赤くする。
スレンディ「あ!そういえば朝食がまだでしたね?食堂に行きましょう!もう出来ているので。」
A「すみません…ありがとうございます」
男性は彼女を連れて食堂へと案内して連れて行く。
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作者名:ネンザック | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/
作成日時:2018年2月15日 12時