殺人鬼とナイフ使いの女の子 (ページ6)

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5 エレベーターページ6

ザックsid

俺は金髪のガキを殺そうと追いかけた…けど…。 

あと一歩の所で逃げられた。 

 『チッ…あのガキ絶対に殺してやる！！！』

  俺はなんとしてでもあのガキを殺してやると思って次のフロアに行ける所を探していた。

  暫く探してたがやっぱりあのエレベーターしか上のフロアに行ける道しかなくておまけに苛立っていた。

しょうがなくエレベーターの所に行ったら、エレベーターに乗ろうとする女が居た。  

『また逃がしてたまるかよ…！次は絶対に殺す！！！』  

そう言って走り、女の服を掴み強引に引き戻して、女は転んで顔を上げて俺の顔を見て硬直する。  

最悪とか言って一瞬怯えたような顔をする。
 
一瞬だったけどよ…良い顔していた。

 女が金髪の女の子は？とか言って、 自分の事よりあのガキの事かよと思った。

『あのガキはそこのエレベーターで逃げやがった』

女は「良かった…」と言った。

何が良かったんだよ…その時の俺は最高に苛立っていた。

だから俺は…

『良くねぇよ…おかげでこっちは取り逃がして苛立ってんだよ！だから1秒も待たねぇし逃がさねえ！！！』

言って、鎌を振り上げる。  

女はいつの間にか俺の腕を掴み、壁に向けて投げ飛ばした。

俺はそのまま壁に背中を強くぶつけてずり落ちる。  

女が俺に向けて謝った、俺はなんとか立ち上がる。  

女は去って行こうとする。

俺は呼び止めて。

「はい？」  

『俺を殺させねぇのか』
 
女は「えっ？何で？」

 拍子抜けした。

 『何でって…また俺がお前を殺しに来るかも知れねぇだろ？』

  「うーん…その時はまた体術で懲らしめるそれに、殺す理由が無い」と言って微笑んだ。

  『………｡』

  俺らしくねぇけど…あの女の笑った顔と透き通るような紫色の目に俺は好きになる。

  笑顔を見た時、ムカついたっていう事もあったけどよ…それはすぐに消えた。

  あの女が他の奴に殺されるのは嫌だ。

なら俺が先に殺してやる。

好きな奴を他の奴に殺されたくない…強く思った。

女の所へ走ってエレベーターの扉が半分閉まりかけようとした所で飛んで入った。