殺人鬼とナイフ使いの女の子 (ページ4)

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あれから数々の質問に答えて終わる。

カードを取ると、部屋から出て扉に設置されている装置にカードを差し込むと、ブーブーと重低音とともに扉が開く。

奥に進んでいくと、そこにはエレベーターがあった。

上へあがる「▲」のボタンを押す。

途中で変なアナウンスがあったが気にせずエレベーターに乗って上へ向かう。

ガタンッと鈍い音がして、エレベーターが止まる。

着くとエレベーターから降りる。

壁にはB6と書かれた階。

そして酷い異臭。

A『何？…ここ…』

彼女が目にしたのは荒れた街を再現された階であった。

建物の中のはずなのにまるで外みたいな、アスファルトでできた道路みたいな床が続いてる。

床には、所構わずゴミが山積みになっていて、それがゴミになる前はなんだったのか、原形すら分からない。

恐らくそれらは随分ながい間放置されているのだろう、生ゴミが腐ったような臭いが充満していた。

ゴミの山には、大量発生した小蠅や、見たこともない虫、数え切れないくらいの黒光りしたゴキブリがうじゃうじゃとたかってる。

それは吐き気がするような、不潔な光景だった。

A『凄い…荒れてる……とりあえず誰か居るか探そう……』

Aは嫌悪感に苛まれてながらも鼻、口を塞いで進んで行った。

少し歩くと、コンクリートが剥き出しになっている壁に、拡大コピーされたような新聞の切り抜きが貼ってあるのがふと目にする。

そこには殺人事件の記事が書かれている。

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｢見さかいのない殺人？｣

──✕✕年✕✕月✕✕日✕✕州✕✕の道路で男性の遺体が発見された。

遺体には鋭い刃物で切りつけられたような傷が大きく残っており、殺人事件として捜索中。

先月からこの州では似たような方法の殺人事件が続いている。

被害者に関わりや共通点は見られないため、近くの住民には注意が必要である。

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A『物騒だねー…って言っても私の父親も物騒な事しているから人の事言えないか』

その時、少し遠くの方で金髪の少女が慌てて逃げるのを見たあと、すぐに包帯を巻いている男が少女を追っていくのを見る。

男が手にもっていたのは鋭く尖った大鎌だった。

Aは急いで二人を追いかける。

このままでは少女が危ないと察して探した。