ユンジョンハンの隣 2

#57 ページ8

『何で私と帰ったの？


何で私に構うの？


先輩がいるじゃん


私より先輩のこと大事にしなよ


私と帰ったりするのやめなよ


先輩と帰ればいいじゃんか』









言ってる最中に、視界がぼやける









ジョンハンに見られたくない









だから下を向いて誤魔化す









JH｢何で今先輩が出てくんの？

ていうか、さっきから先輩ばっか出すけどなんなの？｣









ジョンハンの表情は見えないけど、明らかにイライラしてるのがわかる









『だ、だってジョンハン、先輩と付き合ってるんでしょ』









JH｢は？？付き合ってないけど｣









え？付き合ってない？？









その言葉に驚き、ジョンハンの顔を見る









『え、じゃあ何で…』









キスしたの？


そう聞こうとしたけど言葉が詰まる









JH｢何？今何言おうとした？｣









『何もない』









JH｢そんな顔して何もないわけないじゃん｣









1度止まった涙が、またポロポロと溢れ出てくる









ジョンハンに向けた顔を、下を向き逸らす









そんな私の顔をジョンハンは両手ではさみ、自分の方へ向ける









JH｢さっきから泣いてんじゃん｣









『うるさい。』









あーもー泣くなうぜぇ


なんて言われる始末









私の涙を優しく拭いてくれる









JH｢…で、なんて言おうとした？｣









『キスしてたじゃん』

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