ユンジョンハンの隣

#12 ページ12

6月に入り、蒸し暑い日が続く









朝起きても薄暗くて目が覚めない









カーテンを開けると雨が降っていた









『また雨…』









雨自体は嫌いじゃないけど、外に出ると濡れるし湿気も多い。









でもそれ以上に嫌いなのは









ゴロゴロ…









『うわぁ、最悪だ』









そう雷だ









怖いってゆーか、大きな音が苦手で好きじゃない









気分が落ち込んだまま制服に着替え身支度をする









リビングに行くと机の上に紙が置いてある









『あー、今日からか』









私の両親は出張がある仕事をしている









お父さんは海外で働いててたまにしか家に帰ってこない。









お母さんは出張ってゆーか、栄養士をしてるんだけど年に2、3回くらい1週間の研修みたいなのに行く









雷鳴ってんのに1人はやだなー









そんなことを考えながら朝ご飯の支度をしているとインターフォンが鳴る









玄関を開けと









『え、なに。何しに来たの』









ジョンハンがいた









｢朝飯食べに来た｣









『は？おばさんに作ってもらってよ』









｢今日から母さんも一緒に研修行ってんの
1週間くらい、お前の母さんも俺の母さんもいないの知ってんだろ｣









『あー、そっか』









私のお母さんとジョンハンのお母さんは、同級生であり幼なじみでもある









一緒に栄養士目指して、2人で頑張って資格取ったって言ってたわ(何回も聞かされたことある)









いつの間にかジョンハンは靴を脱ぎ、リビングに向かっていた









『勝手だなー』









仕方なく2人分の朝食を作り、食べ終える









部屋へ戻り髪を一つに束ね、再びリビングへ戻ると









｢あれ、今日は結んでるんだな｣









『雨降ってても下ろしてたけど、湿気すごいからさー』









ジョンハンはふーんとそっぽを向いた









『どーせ、どんな髪してもブスって言いたいんでしょ』









｢その通り！｣









最低と背中を思いっきり叩き、カバンを取る









『早くしないと置いてくよ、知らないよ』









｢痛てぇー。｣









『あんたが悪いんでしょ』









玄関の鍵をかけ、いつものように学校へ向かった


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ありがとうございます！！

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