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しばらく、暗く閑散とした道を通れば家の前に着いた。目の前で止まったゾムの手を離してお礼を言う。
『今日はありがとう』
そう言葉を残して鍵を取り出そうとすれば後ろからグッと腕を掴まれる。
「なァA、……Aを追いかけとるのタブン俺やねん｣
『………え？』
訳が分からない。理解が追いつかない。なのにゾムの頬は少し紅潮していて。
「ゆ、夢の話聞いて笑ってもうたわ。俺のしとることそっくりやねんもん｣
『まって、』
「今日会ったのも偶然やないねん」
目の前の彼が怖くて、離そうとする私の腕を更に強く握るゾム。すごく、すごく強い力。私をしっかりと掴んで逃がさないと訴えているかのようだ。
『や、やだ、やめて』
全然優しくなんてない。今までも優しかったのは口調だけだった気がする。掴まれている腕は、もう少し力を加えられれば簡単に折れてしまいそうで涙が出そうになる。
こんなゾムは全く知らない。いや私が見てきたゾムはほんの一部だったのではないだろうか。
…そうだ、昨日の悪夢は、もうちょっとでソイツに捕まりかけた。
自分の呼吸が浅くなっていくのが分かる。嫌な考えしか頭に浮かばなくて冷や汗が背中を伝っていく。
「やーっと捕まえたわ。
絶対逃がさへんで、A」
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もちもち太る♪(プロフ) - おもっっっしろかったです!!ヤンデレの狂気性とかが忠実にそれでいてどこかふわっと表現されていて読みながらニヤニヤしてしまいました💦神作品をありがとうございました!! (1月10日 2時) (
レス) @page16 id: 511e4bb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋雨氏
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87
作成日時：2023年12月11日 1時
