■夕暮れ時の異変／桃 ページ17
※闇注意
▽
「……ほんっと嫌い。あんたなんか二度と見たくもない」
家に帰る度、振るわれる暴力と口を開けば出てくる暴言。父親が生きていたあの頃は母親も優しかった。
私が高校生になったばかりの時。父親が仕事中、不慮の事故により残されたのは娘である私とお母さんのみ。それから母は最低限度の生活を送れるお金を稼ぐため、ほぼ毎日働きっぱなしだった。そうなればストレスも溜まる訳で、その矛先は私となった。
家に居場所なんてない。
かといって学校が安心できるか、と言われればそうとも言えない。
朝、登校すれば私の机に置かれている花瓶と悪趣味な落書き。典型的なイジメのパターンだな、なんて思う。…こんなのは低俗な奴がすること。特に気に留めず落書きを雑巾で消して花瓶を退け、何事も無かったかのように席に着けばヒソヒソと聞こえる陰口。
もう、全部全部慣れた。
今更ヒドいことを言われても痛いことをされたとして、なんとも思わない。いや、反応するのに疲弊してしまった。感情を殺してこの現実に向き合うことが私にできる唯一のことだとムダに強がっていたのだ。
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茜色の空が一面に広がる逢魔時、気づけば私は見知らぬ神社へ訪れていた。完全に無意識だった。なんで、ここに、なんて考えても答えなんか出てこない。放課後、特にすることもなく家に帰ってもシャワーのように罵詈雑言を浴びせられる。それなら少し、寄り道をして行こうと私は鳥居をくぐった。
「…こんな時間にお客さんは珍しいなぁ」
すぐ真横で声が聞こえた。
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もちもち太る♪(プロフ) - おもっっっしろかったです!!ヤンデレの狂気性とかが忠実にそれでいてどこかふわっと表現されていて読みながらニヤニヤしてしまいました💦神作品をありがとうございました!! (1月10日 2時) (
レス) @page16 id: 511e4bb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋雨氏
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87
作成日時：2023年12月11日 1時
