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▽
──おれ、大きくなったらAと結婚する！
あの言葉が、再び思い起こされる。
確かに、誰かに言われた記憶は残っている。けれど誰に言われたのかなんて今まで思い出せなかった。…心当たりもなかった。
でも、チーノと名乗る男が昔、私に言ってきた本人だと。
…………本当に、そう、なのだろうか。
「…疑っとる？まぁそーなってまうよな。
……俺、あの後家の都合で引越ししてん。やけどまたコッチに帰ってきたねんな。それで、Aがこの学校に通っとるって聞いて転入したんやで。そしたら、…こうやってまた会えた｣
『……そう、なんだ、』
………昔、その子とよく近所の公園で遊んでいた。また遊ぼうね、なんて言って約束した次の日、その子はいつまで待っても来なかった。それが、急遽の引越しだとしたら来れなかったのも理解できる。
でもその子が、高校生になって戻ってきた…？
……あぁ、なぜだろう、頭痛がしてきた。
ズキズキ となにかに汚染されるかのように、蝕まれるかのように頭が痛い。
声も、顔も、その時の情景さえ、忘れてしまった。いや、……思い出したくないだけなのかもしれない。
今、私の目の前でまるで詐欺師のような繕った笑みを浮かべる男子生徒。頭を抱えて苦しむ私を見ていながら、助けようともしてくれない。
そんな時、ある言葉だけが鮮明に蘇った。
「●●くん？…その子、つい最近交通事故に巻き込まれたのよ。病院に運ばれたらしいけど……もう、助からなかったって」
多分、母親の言動だろう。●●くん、交通事故、病院……
じゃあ、この人は……？
「…んははっ、思い出してもうた？」
『……誰、ですか、』
「言うたやん。俺はチーノやで。…結婚の約束、したやろ？」
×
人間が人を忘れていく順番は
声、顔、匂い…最後に思い出を忘れるらしいです。これを参考にした短編が書きたかったのに、上手くまとめられなかった、、、
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もちもち太る♪(プロフ) - おもっっっしろかったです!!ヤンデレの狂気性とかが忠実にそれでいてどこかふわっと表現されていて読みながらニヤニヤしてしまいました💦神作品をありがとうございました!! (1月10日 2時) (
レス) @page16 id: 511e4bb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋雨氏
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87
作成日時：2023年12月11日 1時
