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『いったぁ…』



やってしまった。部屋で資料を切り取っていれば不注意で指を怪我してしまった。ハサミもまともに使えないのかと絵心さんから言われそうだな。いやそんなことよりも結構深く切っちゃったし早く絆創膏貼らないと。


とりあえず傷口を水で洗い、簡易的にティッシュで抑え医務室へ向かう。この施設、広いからなぁ⋯未だにどこに何があるかなんて覚えきれていない私は迷子になりそうだ。



『あれ…誰かいる?』



医務室へ到着し、中へ入れば何か物音がする。誰かいるみたい。別に脅かす訳でもないし音がする方へ行けば、いたのは…糸師凛くん。
私に気づいたようでこちらを見てくる。



『糸師くんも怪我?』


「…別に、かすり傷だ。お前は」


『え、あー…ハサミで怪我しちゃって。』



糸師くんの視線が私の指へと移される。よく見ればティッシュが少し赤く染っていた。



「…来い、手当してやるよ」


『えっ。別にいいよ…糸師くん忙しいんじゃ』


「いいから早く」



じっと見つめられ、糸師くんがそう言うならと渋々お言葉に甘えて私は彼の前の椅子に座って手を差し出す。

糸師くんとは何回か話したことがあるけれど、基本的に口数が少なくて表情も変わらないから私の苦手な部類。でも今の糸師くんを見ると根は優しいのだと分かる。


すると糸師くんが私の手を取り、傷口をじっと見て動かなくなる。その間にも血が広がっていき、手の甲へと垂れていく。




「勿体ねぇ」




瞬間、手の甲に垂れていく血を糸師くんが舐めとった。突然すぎて反応できなかったけど少ししてから彼にされたことを理解する。



『え…糸師…くん?舐め…』


「………」



ぺろりと彼が口角を舐める。徐々に自分の顔が熱くなっていくのが分かる。いや、誰だって突然こんなことされたら恥ずかしいし戸惑うでしょ…!!
当の本人は無言で私の手を取ったままだし…そんなに無表情でいられるのが凄いよ糸師くん。



その時、視界の端で何かが上がった。どうやらあのメーター。
90…って高すぎやしませんかね。


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MaO(プロフ) - はじまして!とても良い作品でした!一気読みしました!今後の展開を楽しみにしています!陰ながら応援しています! (2023年2月22日 20時) (レス) id: 96e9700f7c (このIDを非表示/違反報告)
名無し60368号(プロフ) - ヤンデレ最高すぎません?よかったらTwitter教えて欲しいです💦なんか出てこなくて😭 (2023年2月16日 17時) (レス) id: 598fbac0df (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - ヤンデレ最高すぎます。。更新楽しみです (2023年2月9日 3時) (レス) @page12 id: 4f62427d5e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ウワァァァァ、めっちゃ好きです...これからキャラがどんな風に変わっていくのかとっても楽しみです。更新楽しみにしております! (2023年2月6日 21時) (レス) @page10 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
マスタード(プロフ) - あああああ続き!!続きをお恵みください!! (2023年2月2日 21時) (レス) @page7 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルりん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87  
作成日時:2023年1月28日 18時

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