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涙を零し続けるAの手を引っ張って俺は満月の中、走った。

夜中やからか、ひんやりとした空気が気持ちよかった。




来たのはここら辺で一番綺麗な花が一面と咲いている場所。

ここは俺がAに告白をした思い出の場所でもある。




「⋯⋯こんなとこ、連れてきてどうしたの、?」

「まぁ⋯⋯そんなことより見てや
夜になると月に照らされて昼間ん時よりも綺麗やろ?
⋯⋯悲しいことなんか、今だけは忘れて欲しいんや」

「・・・そっか、ありがとう⋯やっぱりトントンは優しいね」


ふにゃ、と彼女が柔らかく笑った。

優しい?俺が?
こんなことでしか彼女を慰める事しか出来ないのに。



「私、私ね?
小さい頃、お姫様になるのが夢だったの。

勿論、今は違うよ?

だけどそれを親に言ったらなれっこない、馬鹿言うんじゃない、って⋯⋯すごく、否定されたの。当たり前⋯なんだろうけど。

それが⋯⋯苦しかった。たとえお姫様とか、現実的じゃなくても夢をもつのがダメなのかなって⋯そう考えたら、私⋯⋯」



ぽつり、ぽつりと語ってくれたA。そんな話今まで聞いたことがなかった。

最後の方はまた涙が溢れてきたのか、黙ったままやった。


神様、なんでなんや。
なんでこんな優しくて、純粋な彼女が「不幸体質」なんや?

なんでこんないい子が避けられるような不幸な世界になってしまったんや?







⋯⋯やっぱり、俺だけでも。











「⋯⋯⋯駆け落ち、
せぇへんか?」







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JYUreホれン(プロフ) - すみません!できました! (2022年7月16日 22時) (レス) id: d6b6edf1e2 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - あ……終わりました!(報告おっそ)有難う御座いました! (2022年6月14日 7時) (レス) id: d04fbe416d (このIDを非表示/違反報告)
モキュさン(プロフ) - フゥ……書き終わりました((報告遅い))皆様の作品も心より楽しみにしております‼️ (2022年6月11日 22時) (レス) id: 2c5e2c02ce (このIDを非表示/違反報告)
JYUreホれン(プロフ) - ありがとうございます! 姉に作れと言っておきました!! (2022年6月11日 20時) (レス) id: d6b6edf1e2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - JYUreホれンさん» 大丈夫ですよー (2022年6月11日 17時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ双子 x他3人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月8日 20時

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