【オリジナル】しろとくろ。【男主】 (ページ3)

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第一章ページ3

シ「そろそろ次の街につくよ」

マロン色の愛馬・コハクに乗ったシアンの声に、俺は肩の緊張を少し緩め、自身の黒い愛馬・ヨヅキを撫でる。

____現在地はとある小さな街の外れ。

まぁ、はっきり言うと森だ、森。
俺ら二人の中では、スライムが隠れやすい森は一番危険な所だ。

俺は黒いコートのポケットに手を入れ、武器を落としてないか確認した。

レ『よし、行こう』

愛馬の腹をそっと蹴り、進むように合図を出す。ヨヅキ達も森の危険性を理解しているのか、少し早めに進み出した。

～王都外れの街、マール～

馬から降り、縄を引いて街の中を歩く。
流石王都付近の街。人口が多く、物も多い。

馬が目立つのか、それとも赤眼が目立つのか。かなりチラチラ見られる。

シ「ねぇ、いい感じの宿屋あるよ」

レ『ん？どこ？』

シ「ほらあれ」

シアンの指を辿ると、珍しく木材で出来た落ち着いた宿屋。

レ『……良いかも』

シ「だよね！」

宿屋に入り愛馬を預け、俺らは二人で街の散策に。
建物は煉瓦で出来ていて王都付近の繁栄が手に取るように分かる。

レ『シアン、この店入ってみるか』

シ「あ、レオン好きそうだね！入ろ入ろ」

そう元気よく良い、店に入るシアン。

俺も続いて入ると、フワッと香る気のいい香りに包まれた。
棚には硝子で出来たアクセサリーが飾られており、窓から入る日光を反射して様々な色を写している。

綺麗。

その一言に限る。

シ「みてみてレオン！ほら、花の髪飾りっ」

……俺は時たま思うんだ。

・

こいつって本当に男なのかな。