〜 In The Name Of Love ２〜

Love 65 ページ15

「待って…！もう無理…」








『あとちょっと！』








「か、河合…くん…」








『着いたよ！』









誰もいないちょっとした山の上









連続で上がる花火には間に合ったようだ









「わぁ…」








『…』









息を切らしながら花火を子供のようにみる君








目を…輝かせながら









「…ここ…」









『え？』









「昔、祥太ときた場所に似てる…」









『…』









「もしかしたらここかもしれない…」









『もうさ、戸塚の事は忘れろよ』








「…そう…だね…」









突然目に光がなくなった君









思い出したんだろう









『前も言ったけどさ









俺、神谷さんが好き』









「…私も…好き…」









『そっか…』









「…？」









俺は花火を見たまま









君もまた目を輝かせながら花火を見る









何でだろう…









今、俺は君にやっと好きって言ってもらえたのに









「…⁉か、河合君？」

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