浮気５ ページ46
紫耀くんが来るまでにはまだかなり時間があったから、お風呂を済ませてもういつでも寝られるようにして待っていた。
てか、廉には来ないでって言っておきながら紫耀くんのこと待ってるって・・・。
ネックレスだけ受け取ったら、すぐ帰ってもらおう。
０時を少し過ぎてだいぶ眠くなってきた頃、インターホンが鳴った。
小走りで玄関に向かって、ドアを開ける。
『紫耀く・・・きゃっ？！』
ドアが開くと同時に紫耀くんの腕の中に引き込まれて、目の前が真っ暗になった。
私を満たす、甘くて頭がぼーっとするような紫耀くんの香り・・・今日は少し、タバコの匂いも混じってる。
「ただいま」
『・・・紫耀くんの家じゃないでしょ』
そう言いながらも、紫耀くんの口から出た"ただいま"という言葉の響きにドキッとせずにはいられなかった。
『ネックレス、返して？』
「その前に、お風呂借りてええ？」
『・・・っえ？』
「俺がすぐ帰るとでも思ったん？(笑)」
『今日もなんてダメだよ、家には入れな・・・っ』
顎をグイッと持ち上げられて、そのまま唇を塞がれた。
玄関先なのに、そんなのお構い無しに舌を絡めて深いキスをしてくる紫耀くん。
・・・紫耀くんの吐息には、こっちまで酔いそうになるようなアルコールが混じっていた。
『とっ、とりあえず入って！』
玄関先でこんなことしてたら、誰に見られるか分かったもんじゃない。
ここまで全部計算通りだったようで、紫耀くんは満足気に笑った。
「おじゃましまーす」
『ねぇ紫耀くんお酒臭い・・・酔ってる？』
「今日は店に1番お金落としてくれてる大事なお客さんやってん・・・かなり良い酒バンバン頼むんやもん、さすがに参ったわぁ(笑)」
『・・・色々大変だね』
「けど、まだまだ酔ってへんよ」
酔ってない、って本人は言ってるけど・・・
熱っぽくて少しトロンとした目に、いつもより鼻にかかった声。
ただでさえ色っぽい紫耀くんが、お酒のせいか更に強烈な色気を放っていた。
「なぁ、Aさんのそれ、パジャマ？」
『ん、うん』
「わざわざパジャマ着て待っててくれるなんて、その気満々やったん？(笑)」
『ちっ、違う！ネックレスだけ返してもらったらすぐに寝ようと思ってたから・・・』
「ふーん・・・ショーパン、可愛ええやん」
紫耀くんはそう言って微笑んだ。
急に可愛いなんて言われると、照れて何も言えなくなる。
そんな私を残して、紫耀くんはお風呂場に消えていった。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
