浮気４ ページ45
「あ、Aさん？」
電話越しに聞く紫耀くんの声は、いつもよりちょっとこもっているように聞こえた。
耳元で聞こえるそんないつもとは違う声にも、また更に胸が高鳴る。
・・・じゃなくって。
甘い声に騙されちゃダメなんだった、私は突然紫耀くんに家に来られたりしたら困るの！
『うん、それで・・・急に家に来るって、何なの？』
「そのまんまやん。仕事終わりに会いに行くから、家の場所教えてくれへん？」
『だから、何で？』
「Aさん、忘れ物してったの気付いてない？」
『え？忘れ物・・・？』
だって、今朝は紫耀くんと一緒に紫耀くんの家を出てきたはずだし。
それから紫耀くんはホストの仕事に直行でしょ？
仮に私が忘れ物してたとして、紫耀くんだって家に取りに帰る時間なんてなかったはず・・・。
「ヒント、首！(笑)」
『首・・・？あっ、もしかして』
紫耀くんに言われて気付いた。
私、いつも付けてる廉に貰ったネックレス、今朝からしてない！
『ネックレス！え？紫耀くんが持ってるの？』
「正解！俺に言われるまで気付かんかったん？彼氏さんも可哀想やなぁ(笑)」
『えっ、なんでわかった・・・？』
「名前彫ってあるやん、REN・・・レンくんっていうんやったっけ」
『やめてよ、てか、なんで？私が今朝外して・・・あ、もしかしてお風呂入ってる間に？！』
それしかない。
寝る前に外した覚えはなくて、確か今朝お風呂を借りる前に外したんだ。
それでベッド脇のサイドテーブルに置いておいて・・・
それからつけた覚えがない。
何が忘れ物よ？！
私が"忘れた"んじゃなくて、私がいない間に"盗んだ"んじゃん！
まさか私の家に来る口実を作るために、今朝からそんな事考えてたっていうの・・・？
「まぁ、細かい事はええやん！はよ家の場所教えてくれへん？俺、指名入っててもうすぐ行かなアカンねん」
『次のバイトの時に渡してもらうっていうのは・・・？』
「ダメ。俺がAさんの家まで持ってく。じゃなかったら返さへんよ」
『うぅ・・・じゃあ、後で住所送っとくから』
「よく言えました♪そしたら、日付超える頃になるかもしれんけど、起きとってな！」
遠くの方で聞こえた"ショウさーん！ご指名の方がお待ちです！お願いします！"という声を最後に、電話は切れた。
はぁ・・・これで私は、紫耀くんに家の場所まで知られることになっちゃうのか。
この浮気関係が、紫耀くんの思い通りにまた一歩進んでしまった。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
