浮気１ ページ42
バイト後、スマホを確認すると廉から夜ご飯の誘いがきていた。
廉A、今日もバイトやろ?飯行かん?
廉がこんなふうに突然誘ってくるなんて、珍しい。
普通に廉と会うのはかなり後ろめたい気持ちもあるんだけど・・・
Aいいよ!いく!
断るのも不自然だから、OKしてしまった。
廉じゃ、すぐ迎えに行くな
私の家も廉の家も、そして紫耀くんの家もこの店のすぐ近く。
廉はたぶん10分くらいで迎えに来てくれるだろうな・・・
「彼氏さんとご飯ですか？ええなぁ〜」
ギョッとして振り返ると、紫耀くんが私のスマホを後ろからのぞき込んでいた。
お店の他の人もいるから、王子様の顔。
・・・だけど、目は笑ってない。
そして、私にだけ聞こえるように耳元に口を寄せて囁いた。
「胸元のキスマーク、忘れたらアカンよ？」
そ、そうだった・・・。
うっかり廉を家に上げてそのままお泊まり、なんて流れになったりなんてしたら、ヤバい。
ドキッとして思わず固まっている私を残して、紫耀くんは先に帰っていった。
・・・今日も、"No.1ホストのショウ"として働きに行くんだろうか。
駅の建物の外に出ていくと、ちょうど廉が歩いてくるところだった。
「急に声かけて悪かったな、いつものとこでええ？」
『うん、大丈夫』
私と廉がよく行くのは、駅から歩いてすぐの定食屋さん。
定食屋さんとはいっても、落ち着いた雰囲気で値段も手頃だからゆっくり食事をするにはピッタリで、よく廉と行くお店。
いつも座っている店の奥まった席で、たわいもない話をしながらお互いにお気に入りのメニューを食べた。
食事を済ませて一息ついたところで、微妙な沈黙が流れる。
廉とはこの間の電話以来、ちょこちょこLINEしてる程度。
・・・廉、何か話したいことでもあって私を呼び出したのかな。
「あのさ・・・アイツのことやねんけど」
ようやく、廉が沈黙を破って話し始めた。
『アイツって、私のバイト先の？』
廉は、コクリと頷いた。
紫耀くんのこと・・・まさか、バレてる？
「アイツってさぁ・・・これやんな？」
廉は、少しスマホをいじると、その画面を私に見せてきた。
『あ・・・』
廉が見せてきたのは、ホストクラブのホームページのトップ画面。
そこには、デカデカと紫耀くんの顔写真が載っていた。
他にも神宮寺さん含め数人が載ってるけど、紫耀くんがダントツに大きい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
