素性６ ページ41
『まだこれからバイト戻るのに・・・』
「せやから、初めはちゃんとシャツで隠れる所にしたんやで？次は・・・ここやな(笑)」
紫耀くんの指が、私の鎖骨の辺りをゆっくりとなぞる。
『わかった、わかったって・・・神宮寺さんのこと、怒らないでね？』
「まぁ、それはジンが話した内容によるな」
『私が聞いたのは、紫耀くんが・・・ナンバーワンのホストだってこと』
観念した私がそう言うと、紫耀くんは拍子抜けした様子だった。
「・・・そんだけ？」
『え、そんだけって・・・ヤバいじゃん。紫耀くんがそんな凄い人だったなんて私知らなかったし・・・』
「なんや、そんなことやったんか！そんなん大したことないやん！今まで通り接してくれてええんやで(笑)」
紫耀くんは、持ち前のルックスと女性に対する接し方の上手さで、自分でもよくわからないうちにホストの頂点に立ってしまったのかもしれない。
そう感じさせるような言い方だった。
「ホンマに、それ以外には聞いてないん？」
『・・・それと、女遊びがどうのこうのって話・・・』
「あぁ、ったくジンのヤツAさんに余計なこと・・・」
紫耀くん的には、ホストがどうこうよりも、こっちの話の方が私には聞かれたくなかった様子。
「Aさんのことは、他の女と同じようにするつもり無いから」
『・・・っえ？』
それは、私のことを本気で思ってくれてるって信じていいの？
彼氏がいるのに、それでもどうしようもないくらい紫耀くんに溺れそうになっていて・・・それをわかっててそんなこと言うの？
紫耀くんは、私をどうしたいの？
それに・・・私が神宮寺さんから何を聞いたと思ってあんなに怖い顔してたの？
それ以上何も言わずに、私を置いて表の通りへ向かって歩き出す紫耀くん。
『ちょっと、待ってよ・・・！紫耀くん、私に一体何をそんなに知られたくないの？そんなに知られたら困ることがあるの？』
紫耀くんは一瞬立ち止まったけれど、私の言葉を無視してどこかへ行ってしまった。
これ以上は言えないとか、深入りしない方がいいとか、どこまで聞いたとか・・・
何なの？まだ私の知らない紫耀くんの本当の顔は、一体なんだって言うの？
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(作者より)
ついにお気に入り1500人超え、評価300件超え・・・！
ありがとうございます(;∀;)
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
