夜の顔２ ページ31
紫耀くん・・・？本当に、紫耀くんなの・・・？！
普段はサラサラの茶色い髪が、今はガッチリとセットされていた。
それに、白いシャツのボタンを３つも開けて、大きな羽飾りのついたギラついた色のジャケットを羽織っている。
・・・紫耀くんは完全に、最上級のホストといった風貌だった。
ジンさんは、ビックリしたように私と紫耀くんの顔を見比べていた。
「え？ショウの女だったわけ？・・・この子が？」
「せやから、後は俺が何とかする」
「なーんだ、そうなんだ。ショウの女なら仕方ねぇな、じゃまたね」
ジンさんは私に手を振ってその場を去っていった。
初めに声をかけてきた3人組は、まだ呆然とした様子でその場に突っ立っている。
「なんやお前ら、なんか用でもあるんか」
紫耀くんがそう言ってひと睨みすると、すぐにそれもいなくなってしまった。
やっと通りに誰もいなくなり、振り返った紫耀くんは私の顔をどこか悲しげな目で見つめていた。
「Aさん・・・なんでAさんが、こんな所に？」
『友達に、連れてこられて・・・』
混乱した頭でなんとかそう言うと、紫耀くんはハアっと深いため息をついた。
「あーあ、俺がホストやなんて、知られたなかったなぁ(笑)」
『・・・なんか、ごめん』
紫耀くんの秘密を知りたいと思ってたけど・・・なんだか、知ってはいけなかった気がしてきた。
さっきのホスト達の様子からすると、紫耀くんはかなり階級が上っぽかった。
ジンさんって呼ばれてたあの人もかなり上級っぽかったけど、紫耀くんはきっとあの人よりも上・・・。
今までの謎が解けたような気がした。
夜はいつもすぐに帰っていくこと。
異様に女性の扱いが上手いこと。
それに、凄くお金を持っていること。
あと分からないのは、どうしてそこまでの階級のホストの紫耀くんが、うちみたいな店でバイトしているのかってこと・・・。
「とりあえずここから出た方がええな。Aさん立てる？」
私が混乱した頭を整理していると、紫耀くんが手を取って立たせようとしてくれた。
でも、私は思わずよろけて倒れそうになった・・・なんでだろう、身体のふらつきがどんどん酷くなってる。
そんな私を、慌てて抱きかかえるようにして支えてくれた紫耀くん。
「ちょ、Aさん？！もしかして・・・誰かに何か飲まされたん？」
その紫耀くんの言葉ではっと気づいた。
まさか、あの変なピンク色の飲み物が原因なの・・・？！
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
