夜の顔１ ページ30
私に声をかけてきたのは、服装や雰囲気からどうやらそのあたりのホストクラブで働くホストのようだった。
ホストっていったって、コイツらそこまでイケメンじゃないじゃん・・・どうせ下っ端かな。
私は、あまり回っていない頭でそんな失礼なことをぼんやり考えていた。
「なにぼーっとしてんの？お姉さん酔ってんの？」
『・・・ほっといてください』
「つれないなぁ(笑)俺ら仕事終わりでさ、この後なにも無いんだぁ、お姉さん俺らと飲み直さない？」
そんなことを言いながら、３人のホスト集団が座っている私の腕をつかんで無理やり立たせようとしてくる。
『やっ、やめてください！離して！』
もう、ダメだ・・・男３人に囲まれて逃げるなんて無理だ・・・。
紫耀くんの跡なんてつけようと思わなきゃ良かった。
キャサリンがこの街に入ろうとした時点で、すぐに帰ればよかった・・・。
私が絶望を感じ始めた、その時。
「おーい、お前ら、何してんの？」
そんな声が聞こえてきて、その瞬間私の腕を掴んでいた３人の手がぱっと離れた。
「じ、ジンさん！お疲れ様です！！」
「あの、この女が１人でこんな所にいたので・・・」
「それで、女の人1人に寄ってたかってイタズラしてやろうってわけ？そんなんだから、お前らいつまで経っても上にあがってこれねーんだよ」
"ジンさん"と呼ばれた男の人が、私の方に向かって歩いてくる。
私にちょっかいを掛けようとした男３人は、バツが悪そうな顔で後ろに下がっていった。
「あれ、もしかして、昨日の・・・？」
『え・・・』
顔を上げると、そこにいたのは昨日私に声をかけてきた、顔の綺麗なホストのお兄さんだった。
「お姉さん、ダメじゃんまた１人でこんな所来て！大丈夫なの？帰れる？」
『あ・・・私は・・・』
「ダメそうだね(笑)ほら、立って？」
ジンさんが私の肩に手を掛けた、その時。
下がっていた3人組のホスト達の空気が変わった。
「ショウさん・・・？！」
「おい、ショウさんだ、こっちに来るぞ」
・・・ショウさん？また新しい人物の登場？
もう勘弁して(泣)
「ジン、悪いけどそれ俺の女やから・・・気安く触らんといて」
え？この話し方・・・。
それにこの声、絶対に聞いたことがある。
ま、まさか・・・？
恐る恐る顔を上げると、私の前に立っていたのは、格好こそ普段とは違うけれど間違いなく紫耀くんだった。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
