尾行４ ページ28
キャサリンは、そのまま怪しい街に入って行こうとする。
『えっ、ちょっと待って？！そのお店ってこの中・・・？』
私が立ち止まってそう聞くと、キャサリンはキョトンとした顔で私を振り返った。
「うん、そーだよ？？」
『でも、ここって結構、なんていうか・・・』
「やだなぁ大丈夫だよ！私も最初はちょっとビビってたけど全然大丈夫！楽しいとこだよ？」
紫耀くんのことが無ければ、私はその場で帰っていたと思う。
この中に行けば、何かわかるかもしれない。
私は、とにかく紫耀くんの謎が気になって気になって仕方がなかった。
それに、いつもここに来てるっていうキャサリンも一緒なら・・・
私は、ついに怪しげな夜の街に足を踏み入れてしまった。
「路地裏は覗かない！スーツの男が近寄ってきても絶対に無視！怪しいヤツに貰ったものは飲んだり食べたりしない！これだけ守ってれば大丈夫！！」
これだけって・・・充分怖いよ(泣)
覚悟を決めて着いてきたとはいえ、酒とタバコと、そのほかいろんな臭いや騒音に包まれた異様な街の様子に私はかなりビクついていた。
昨日１人で入ったりしなくて本当によかった・・・。
「はい、着いた！ここがよく来るお店！この街って結構高い店も多いんだけど、ここは安いし雰囲気も楽しいの！」
キャサリンが連れてきてくれたのは、なんだかガラの悪そうなクラブのような所だった。
店に足を踏み入れると、店内でガンガン鳴り響くアップテンポの曲とチカチカ光る照明でなんだか頭が痛くなりそう。
そして、キャサリンみたいな雰囲気の若者がグラスを片手にそこらじゅうで騒ぎまくっている。
・・・私、なんかもうすでに泣きそう(泣)
「はい、飲み物は私のオススメ！注文しておいてあげたからどーぞ！これ飲むと、チョー最高の気分になれるよ！」
キャサリンから渡されたのは、なんだか体に悪そうなピンク色のカクテルだった。
・・・本当に、飲んで大丈夫なものだろうか。
そんな私の不安をよそに、キャサリンが目の前でその怪しいカクテルを一気に飲み干した。
お、おぅ・・・マジか(笑)
よく飲んでるっていうキャサリンが元気なんだから、まぁ大丈夫だろう・・・そんな判断で、私もチビチビとそれを飲み始めた。
甘いけど口に入れるとなんだか舌がピリピリして、アルコール度数もよく分からない。
その後、キャサリンと飲みながら昔話に花を咲かせた。
・・・とはいえ、本音を言えばそろそろ切り上げたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
