尾行２ ページ26
私は、かなり動揺していた。
紫耀くんは、いつもここに・・・？！
一体この街で何をしてるっていうんだろう。
私が街の入口に立って混乱している間にも、紫耀くんの背中はどんどん遠ざかっていく。
私は、目の前に広がる怪しいネオン街と、ここまで歩いてきた道を見比べてみた。
・・・この先に足を踏み入れて、無事に帰ることが出来るだろうか。
せっかくここまで追いかけてきたのに、ここで帰る？
もう少しで紫耀くんの秘密がわかるかもしれないと思うと、もう少し頑張ってみたい気もした。
でも、でも・・・私１人でここに入ってもし何か起きても、誰も助けてくれる人はいない。
どうしよう。
「おねーさん、こんな所でどうしたの？１人なの？」
すっかり立ち尽くしている所に、突然後ろから声を掛けられて私は飛び上がった。
『きゃっ？！』
振り返ると、長い前髪に毛先の遊んだいかにもチャラそうな髪型の男の人が人懐っこい笑みを浮かべて立っていた。
派手な色のシャツに、キラキラした飾りが輝くジャケット・・・この人、ホスト？
見た目はチャラそうだけど、長い前髪から覗く目はクリっとしていて、顔立ちはとても整っている。
「ははっ、そんな驚く？(笑)ここ初めて来たの？おねーさん純粋そうだもんね、なんなら俺の店まで案内してあげようか？(笑)」
『ごっ、ごめんなさい！結構です！！』
ホストに声を掛けられるなんて経験がなかった私は、完全にビビってその場から逃げ去ってしまった。
・・・ダメだ、やっぱ私１人じゃあんな所入っていけない。
誰か頼りになる味方がいれば・・・。
私は、誰かいないだろうかと考えを巡らせながら、トボトボ家に向かって歩いていた。
そこへ、スマホへの着信を知らせるバイブが鳴った。
表示を見ると、”キャサリン”の文字。
・・・キャサリンなんて名前だけど、一応日本人。
高校の時に割と仲良くしていた友達なんだけど、一時グレて金髪にしてたのがよく似合っていて。
だから、白人美女っぽいっていう適当な理由でキャサリンなんてあだ名がついた(笑)
高校卒業してから全然会ってないんだけど・・・いきなり何の用だろ。
『・・・もしもし？』
「あ、もっしー？Aおひさ〜(笑)急なんだけどさ、明日ヒマだったりする？」
この電話から、またしても私の日常がどんどん狂っていくことになるなんて・・・。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
