謎１ ページ22
その夜、私は約束通り廉に電話を掛けた。
でも、本当の事は話せない。
『もしもし、廉？昼間はごめんね』
「あぁ、ええよ。俺が仕事中に押し掛けたんも悪かったし・・・それより、あんまりアイツに近寄らんで欲しいねんけど」
『う、うん・・・ごめんね？私もできるだけ避けるようにしてるんだけど』
とりあえず、当たり障りのないかわし方をする。
「ん、とにかく、何かされんように気ぃつけや？」
『廉・・・ヤキモチ妬いてる？(笑)』
「は？いきなりなんやねん、妬いてへんし！」
『なぁんだ、妬いてくれてるのかと思ったのに(笑)』
廉は、電話の向こう側で何やらモゴモゴ言っていた(笑)
時々こうやってからかうと廉の可愛い面が見られるからたまにやっちゃうんだけど、あんまりやると本気で怒られる(笑)
「それよりさ、俺はこないだAが泣いとった理由が気になんねんけど」
電話越しに急に重くなる会話の空気。
うっ・・・話をそらそうと思ったけど、ダメだったか。
『それね、んー、あの日は・・・バイト中大失敗しちゃって、怒られて、落ち込んでたんだよね』
苦し紛れの嘘。
答えを言い淀んだ私の口調に、廉もちょっと疑っている様子だった。
「そうなんや、そんな失敗してもうたんや・・・ま、そんな日もあるわな、うん」
納得いかないけど、自分を納得させてるような言い方だった。
『うん、そんなんで帰っちゃって、本当にごめんね？』
「・・・まぁ、しゃあないやん？また近い内に飯でも行こうや」
こんな微妙な感じで電話は切れてしまって。
せっかく廉と仲直りしたはずだったのに！また紫耀くんのせいでこんなことに・・・。
でも、私が紫耀くんのことをすっかり悪魔認定した頃になって、また紫耀くんのことがよく分からなくなる出来事が起こった。
ある日のバイト中。
紫耀くんはもう新人教育から外れて、付きっきりで面倒を見ながら仕事をすることはなくなっていた。
新人ではなくなったとはいえ、紫耀くんは相変わらず職場の全員から可愛がられていた。
濡れおかきが好きとか何とかで、パートの主婦さんたちはこぞって毎回のように紫耀くんに濡れおかきを持たせてる(笑)
流石に飽きるんじゃないかと思うんだけど、紫耀くんは絶対に毎回満面の笑みで"〇〇さん今日もありがとう♪"と言ってみせる。
・・・うん、こりゃ可愛がられるわけだ。
私は本性を知ってるから、あの悪魔め・・・と思って見てるけど←
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
