火花１ ページ18
廉に会えずに泣きながら帰った夜。
家に着くと当然のことながら廉からの着信やLINEがたまりにたまっていた。
廉: どうしたん
廉: 何も言わんと帰るって、ちょっと酷ない？
廉: 不在着信
廉: 不在着信
廉: 連絡まってる
こんな調子で埋め尽くされてる通知欄。
・・・どうしよう。
なんて言っていいかわからなくて、とりあえず"ごめん"とだけ送って、その日はお風呂も入らず寝てしまった。
翌朝起きるとまたスマホの画面は廉からの通知で埋まっていたけど、返事をする気にならないまま放置してしまった。
もう1限始まる時間なのにお風呂入ってないし、大学で廉に会っちゃっても気まずいし・・・そんな理由をつけて学校も休んでしまった。
これで、とりあえず土日だから大学は３連休。
だけど明日はバイトだ・・・また紫耀くんがいる。
紫耀くんは、私がいる日を狙ってシフト入れてるんじゃ？ってくらいの出勤日の被り様だった。
だらだら過ごす休日は、不思議なくらい早く過ぎる。
あれ、今日１日何してたっけ？ってな感じ。
そして、またすぐにバイトの朝。
「Aさんっ、おはよーございますっ♪」
今日も一緒に売り場に出ることになった私のところに、満面の笑みで紫耀くんがやってきた。
『・・・おはよ』
「Aさん、暗いですよー？あ、ここどうしたんですか？」
紫耀くんは、私の首にまだ微かに残っていた例の跡を人差し指でツンツンと突っついた。
・・・自分でつけたくせに！
紫耀くんが私に触れるのを見て、周りの同僚の女の子達がまた怖い目で見ていた。
『なんだろね、知らない間になってたみたい。虫刺されかな』
「そうなんやぁ・・・また刺されへんように気をつけて下さいね」
そんなことを言って、にっこり微笑む紫耀くん。
ビンタのひとつでもしてやりたくなったけど、ぐっと堪える。
ここで私がそんなことをしたら、きっとこのお店の大半の人を敵に回してしまう・・・。
特にパートの主婦さんたちは王子様の紫耀くんを溺愛してるから、あの辺に嫌われると立場上キツい(泣)
必死に感情を無にして仕事を片付けていたのに、今日も何事もなくバイトを終える事はできないようで・・・
「A！！」
お昼過ぎ、紫耀くんと売り場にいるところに、突然大きな声で名前を呼ばれた。
まさか・・・
恐る恐る振り返ると、そのまさか。
『れ、廉・・・？！』
そこには、凄く不機嫌な顔をした廉が立っていた。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
