こぼれ話集

坂本さんと幼馴染のライン ページ10

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スマホが震えてなんだろうと確認するとラインの通知だった。
開いてみると坂本さんからラインが来ていた。


【なーこれ見て】
【かわええやろ】

そんな文と共に添付されている画像は猫が寝ている写真だった。

【かわいい】
【野良猫？】

駐車場のような所に寝ていたからそう返した。

すぐにつく既読。
程なくして返事が来た。

【知らんけど、最近この辺でよく見るんよ】
【首輪ついてるし、半野良とかちゃう？】

この辺というのは勇人さんの家の近くだろうか。

【いいな】
【触りたい】

猫のスタンプを付けて返信する。

【今度連れてったるよ】
【こいつ懐っこいから触れんで】

また写真がついてきて、見ると撫でられてお腹を見せている猫がいた。
手は勇人さんのだろうか。

そして自然といつか会う約束を取り付ける流れを作るあたり流石だなと思う。

日時を指定しない、気楽な約束が少し心地いい。

【楽しみにしてます】

そう返すと

【おー。じゃ、おやすみな】

と返ってきた。
確認しておやすみなさいとついているスタンプを返して終わる。

しつこくないやり取りは少し楽しくて、なんだかいい友達が出来たみたいで嬉しいな、と思った。





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