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うらたさんと坂田くんとのご飯会が今週末に迫った木曜日のことだった。
今日はうらたさんとシフトが一緒で、彼はキッチンでさっき注文が入ったパフェを流れるような手つきで作っている。
店内はピークの時間を迎えて、少しずつ店の外には列ができ始めていた。
今日は月末。
ちょうど給料日の当たりで、学生やらサラリーマンやらでごった返している。
おそらく、お給料が入って財布に余裕ができたから、今日は外食しよう、と言うところだろう。
次にやってきたのは、年配のサラリーマンの集団だった。
見たところ、定年も間近に控えた年齢層だ。
席に案内すると、彼らは真っ先にアルコールメニューを開いた。
どうやら、ここを居酒屋代わりにするつもりらしい。
こういうのは決まってタチの悪いことが多いので、
「注文が決まりましたらお呼びください」
と声をかけて、私は逃げるようにして次の案内に回った。
それからたっぷり2時間は経っただろうか。
閉店時間も近づいて、ピークも落ち着き、店内の席も空席が目立つようになってきていた。
「お待たせ致しました。ビールおふたつです」
年配の集団客はまだ居座っていた。
彼らは私が思った通り、このファミレスを居酒屋代わりにして、浴びるように酒を飲んでいる。
4人のうち1人は泥酔状態だ。
あと1時間もすれば閉店時間だし、そろそろ帰るだろうと思ったので、波風立たせないようにするのが1番だ。
こういう客は、ちょっとでもミスをやらかすと「責任者をよべ」と怒鳴り始めることが多いし、金を払えば何をしてもいいと思っているような人もいたりする。
大きな声では言えないが、俗に言う、ちょっと面倒な客なのだ。
私はビールをテーブルに置いて、戻ろうとすると、通路側の客に声をかけられた。
「店員さんさあ、けっこうかわいいねえ」
この集団客はどれだけ飲んだのだろう。
あたりが酒臭くて、思わずうっとなる。
「ありがとうございます。ご注文があればまたお呼びください」
早くバックヤードに戻りたくて、早口でいうも、男は私の手首を掴み、逃げられないようにした。
ひっ、と思って思わず手を引っ込めるも、酔っているのに男の力は強く、引き剥がすことができない。
怖くなって、足が震えはじめ、立っているのもやっとの状態だ。
「おじさんたちとお話しようよ」
男が私の手を引っ張ろうとした、その時だった。
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りひと(プロフ) - たまさん» たま様/コメントありがとうございます！またコメントをいただけて嬉しいです！続編のほうも、引き続きよろしくお願いいたします！ (2019年12月24日 11時) (
レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - こんにちは！グッドイブニング･トウキョウから引き続きずっと読んでいます。坂田さんsideも入れて頂きありがとうございました。これからの逆襲編も楽しみですし、また坂田さんとくっつくのも楽しみにしております。これからも応援しております。 (2019年12月24日 11時) (レス) id: a928baf79e (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - shioriさん» shiori様/コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今後も楽しんで読んでいただけるよう努めて参りますので、応援のほどよろしくお願いいたします！ (2019年12月22日 3時) (レス) id: 643f7a330d (このIDを非表示/違反報告)
shiori(プロフ) - 初コメ失礼します！浦田さんのキャラめちゃくちゃいいですね！元々惚れてますけど余計に惚れますね！応援してます！更新頑張ってください！ (2019年12月22日 1時) (レス) id: f06d85eb8e (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - ゆずの実さん» ゆずの実様/コメントありがとうございます！どんどん更新して参りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします！ (2019年12月21日 13時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年12月13日 23時
