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緑の人はうらたぬきさん、赤い人は坂田さんというらしい。
「…はじめまして、Aです」
「うらたです。よろしく」
「坂田です！Aちゃん、よろしくな！」
互いにぺこぺこし合って一通り挨拶すると、坂田が不思議そうにAを見た
「まーしぃの妹なのに、なんでセンラの家におるん？」
「ふふ、それはですねえ」
坂田の疑問に、センラが余裕そうに笑みをうかべる。
志麻はなにかを察しているようで、どこか涼しげな顔をしていた。
5月の暖かな日差しが部屋に差し込んでくる。
センラは彼女を肩に抱くと
「センラの彼女なんです」
と幸せそうに微笑んだ。
「「…は？」」
突然のことに開いた口が塞がらないとはまさにこの事だった。
うらたと坂田は口をあんぐり開けて驚いている。
「おお、やっとくっついたんか！」
よかったなぁ、と優しげな瞳でAを見た。
Aは恥ずかしそうに、でも嬉しそうに「志麻さんのおかげです」と言う。
「え、は、まじ？ほんまなん？」
先に我に返って声を発したのは、坂田だった。
「ほんまやって。センラ、珍しく猛アタックしとったもんなぁ」
志麻がニヤニヤと笑っておちょくる。
「前話したときなんか、「死ぬほど惚れとる」とかいいよってん」
「ちょ、志麻くんそれは言ったらあかんって!」
「やば、センラかっこよ!!」
瞬く間に笑いが広がる。
ああ、優しい人たちなんだな、とAは思った。
その中で、うらたはなにかを考えているようだった。
「…うらさん？」
「なあ、ラマン。このこと、ファンの子達には言うのか？」
「ファン？」
うらたの言葉に、Aが聞き返すと「ラマン
、言ってないわけ？」とじろりと睨まれる。
「…あ。なんか察したので大丈夫です」
「え、なんで!？」
彼女の大丈夫という言葉に1番驚いたのは、もちろんセンラだった。
「ごめん、俺やわ」
志麻が平然という。だってこいつ、俺が歌い手やっとること知っとるし。いまの話の流れで察するやろ。
「まじかあ。いつ言おうかめっちゃ悩んどったのに!!」
センラはもー、と頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「なんか、すいません」
「すみません、な？」
「で、話戻すけど。ラマン、どうすんの？」
浦島坂田船リーダーとしての顔がそこにはあった。
「言うよ。でも、もうちょい待ってくれへん？」
「わかった。でも、なるべく早く決めろよ」
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まつり(プロフ) - なるほど！！！続編も短編も両方楽しめるということですね！読者的にはすごい得した気分です！掛け持ちになると思うので自分のペースでお身体壊さないようにしてください…！更新、楽しみにしてます！ (2020年4月11日 19時) (
レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» ありがとうございます。続編に入る前に、短編を書いて思い出しながらやっていこうと思っています。今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。 (2020年4月11日 19時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - いきなり更新されて驚きました！大好きな挨拶シリーズの新しいお話が読めてとっても幸せです！！！ありがとうございます！ (2020年4月10日 0時) (レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - 。。。さん» ありがとうございます。解除いたしました。ご迷惑おかけし申し訳ございません (2019年11月12日 17時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
。。。 - オリジナルフラグはちゃんと外して下さいね。。。 (2019年11月12日 17時) (レス) id: 0cc258f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年11月12日 16時
