Together

◇ ページ10

ジュノside



下校中



いつもと違って二人だから少し緊張してたけど普段どうりに他愛もない話をしていた時



『…ねぇジュノ、このあと暇？』



突然Aがそんなことを言ってきた



「え、うん暇だけど」



『じゃあさ、ちょっと寄り道しない？』



「いいけど何処行くの？」



『そのうち分かるよ』



何処に行くんだろう、そう思いながらAについていった









着いたのは小さな公園



Aはブランコに座ってカバンの中から何やらエサを取り出した



『ご飯の時間だよー！』



そう言うと草むらからニャ〜と言う鳴き声と共に二匹の猫が出てきた



『かわいいでちゅね〜！ほらジュノも座って〜』



そう言ってもうひとつのブランコをﾄﾝﾄﾝと叩いた



ブランコに座ると一匹の猫が僕の膝に乗った



『その子人懐っこいでしょ？』



そう言ってニコッと笑う








ﾄﾞｷｯ




？何だろう、心臓が痛い…



もしかして病気！？



『ジュノ？大丈夫？』


そう言って僕の顔を覗き込んでくる







ﾄﾞｷｯ



まただ



Aのことを見ると心臓が痛い



僕は頷くことしか出来なかった

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