＊39 M.Side ページ9
.
宮 「懐かしいなぁ…」
あ 「？」
宮 「ううん。こっちの話。笑」
.
おっと、危ない。
また朝のように思い出に耽っていたら、ぼーっとしてしまってたよ。
.
食べないんですか？と目の前のAちゃんが俺に言うから、急いで目の前のご飯に箸をつけた。
今日は食堂ではなくて、気分を変えて、外食。
そう。俺がAちゃんを誘ったの。
.
会社の近くの、『蕎麦屋』さん。
たまに時間に余裕がある時に来ていてね、Aちゃんにも来て欲しいって思ったんだ。
たまにはこういうのもいいでしょ？なんて。
.
あ 「んんー。おいしい！」
宮 「でしょ？俺の行きつけだから間違いないよ」
あ 「確かに。宮舘さんなら信頼出来ます…！」
宮 「俺、なんてったって美食家だからね」
.
にしても食べ物を食べる時いい顔するなぁ、と思う。
.
今日という日にAちゃんをランチに呼びつけたのには訳がある。
昨日は俺がオフだったから、会えなかったけど…
時間をつくるなら今だなって思ったんだよね。
.
あ 「わぁ、可愛いなぁ。あの子…」
宮 「んっ…？」
.
彼女の目の先には…よくこの時間になると会うこの店の常連さんのペット。
その犬を見つめながら、幸せそうに微笑む。
.
宮 「Aちゃんは動物とか好きなの？」
あ 「はい…！見てるとすごく癒されるんですよね」
宮 「そっか」
あ 「ペットとかは飼ってないんですけど見る専門で…宮舘さんは何かペットとか飼ってらっしゃるんですか？」
.
一度蕎麦をすすった彼女は俺に目線を合わせる。
なんていうか、可愛いな…おい。
.
宮 「うん。飼ってるよ。見る？笑」
あ 「見たい、ですっ！」
.
携帯を差し出し彼女に見せる。
.
宮 「俺のペット。犬と、あとインコなんだけど…名前はレインボーローズって言うの」
あ 「へえ、可愛い〜！」
宮 「…でしょ？」
.
宮 「え、笑わないの？」
あ 「笑う？なんでですか…？」
宮 「大体の人はレインボーローズって名前に少なからず笑うんだよ。ふふって」
あ 「あぁ。確かに独特だなとは思いましたけど…
でも、すごく可愛い名前だと思います。この子に合ってて」
.
不思議だな。なんか、Aちゃんって…
.
そう言って、また蕎麦を食べる彼女に俺の視線は釘付けになった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くろーばー。
| 作成日時：2020年12月29日 22時
