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なんとか平然を装い、画面と向き合う。




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阿 「こんな時間だから出ないかと思った。笑」




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あ 「あー、うん。今ちょうど寝ようかと思ってたところ…」


阿 「あっ、そうだったんだ…なんかごめん」


あ 「全然大丈夫だよ?」




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嘘、をついた。亮平に…


寝るだなんて。ちょっぴり見え透いた嘘を。




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画面越しに彼の顔を見て思う。




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こうやって亮平と話すの久しぶりだよなぁ。


いや、久しぶりってそんなの数日以来じゃん。


私、何を大袈裟なことを言ってるのか…




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あ 「今は何してるの?」


阿 「んっ…?やっと仕事がひと段落したからAに連絡しようかなぁってね」


あ 「忙しいん、だね…」


阿 「まぁね。笑

メールなかなか返せなくてごめん…」




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そんなの気にしなくていいよ。と言うと


優しいね、Aは…そう、貴方が笑う。




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はぁ。亮平の笑顔、そしてこの優しい声。


とっても居心地がいい。


ずっと見ていたし、ずーっと聞いていたい。




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少し良くない体調も何故だかよくなったように思えた。




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あ 「あんまり無理しないで体調には気を付けてね?」


阿 「うん。ありがとう。でも、Aも…」


あ 「?」




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阿 「…あんま無理しちゃ駄目だよ?」


あ 「えっ?」


阿 「なんだか疲れてるみたいだから」




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力なくそう笑う亮平の笑顔は私の視界をいっぱいにする。


画面越しでも伝わって来る。亮平の…




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思わず言いたくない言葉を言いそうになる。


はあ。こんな言葉悔しくて口にしたくないなぁ。




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亮平に私の気持ちを汲まれるのが怖くて、数秒間黙り込むことしか出来なくなる。




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阿 「…俺が居なくて寂しいんだ?」




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突然。余裕な表情の彼がそう言う。


やっぱり心読まれてた。


くっやしいなぁ。亮平はいつもそうやってさ…




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阿 「…俺に会いたくなっちゃった…?」




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A…。




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さっきまで優しく微笑んでいた彼が嘘かのように


妖しく、悪戯に笑っている。


そんな訳ない…そう言いたいのに心とは正直だね?




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あ 「…そうかもしれないね」




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私の心なんかお構いなし。


ただ一人余裕のある亮平に


そう言うことしか出来なかった。




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設定タグ:阿部亮平 , 宮舘涼太 , SnowMan   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:くろーばー。 | 作成日時:2020年12月29日 22時

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