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起きてようやく気付いたけど、上の服私のじゃない…
サイズ少し大きいなぁって思ってたら。
もしかして宮舘先輩のかなぁ？
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え、てことはこれも宮舘先輩が…
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ってことは、ってことは…
つまり、宮舘先輩は私に…？
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変な意味で上昇してしまいそうな胸の鼓動を抑えて、
彼の元まで恐る恐る歩いてく。
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あ 「宮舘、先輩…」
そう声をかければ、料理の手を止めてこちらを振り向いた彼。
宮 「Aちゃん…！」
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宮 「駄目でしょ。まだ寝てないと…」
あ 「あっ…」
私の肩を優しく抱いてそのままベッドに連れて行ってくれる。
ベッドに横になると、ほのかに甘い薔薇のような匂いが鼻を掠めた。
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あ 「ごめんなさい。…私」
横になった私に布団をかけてくれる。
そうして、屈んで私と目線を合わせてくれた先輩が言うんだ。
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宮 「びっくりしたよ。顔色悪いなとは思ったけど、あんな大胆に倒れられるとはね。笑」
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あ 「本当にご迷惑おかけしてごめんなさい…っ」
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宮 「…いいの！そんなこと気にしなくて。
今お粥作ってるからちょっと待ってて？」
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何かは口にしたほうがいいと思うから。
そう、私の頭を優しく撫でるんだ。
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あ 「あ、あの…っ！」
どうしても気になってしまって、チラッ、チラッと目線をやるのは…
宮 「あぁ〜…笑」
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宮 「汗かいてたから。でも大丈夫。何にもしてないよ？」
あ 「…ですよね！ちゃんと分かってます…！」
宮 「サイズ少し大きかったね。そこはごめん」
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あ、冷えピタ貼った方がいいな。
そう奥の部屋へと消えていった彼。
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あ 「はぁ…」
あの、宮舘先輩分かっているんです。分かってはいるんです、けど…
私男の人の家に来るなんて、本当に久しぶりで。
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とてもじゃないけど、どうしたらいいのか分からないんです。
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宮 「あったよ！」
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あと、宮舘先輩ってこんなに無邪気に笑う人だったんだ…
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2020年12月29日 22時
