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彼の居ない寂しさからなのかは分からない。
けど、今朝からなんだか身体の体調は優れず少し倦怠感があるように思えた。
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宮 「Aちゃん、これよろしくね？」
あ 「あっ…はい」
宮 「？大丈夫？なんだか顔色優れないみたいだけど」
あ 「えっ？あ…昨日あんまり寝付けなくて」
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今日も彼のデスクは空っぽのまま。
あと2日もすれば戻って来るからいいじゃない。
でも私にとってはその2日がとてつもなく長く感じる。
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宮 「そっか。あんま無理すんなよ？」
あ 「は、い！全然大丈夫です！」
多分、気のせい…ただの疲れだろう。
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そうだ…！
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あ 「宮舘先輩。プレゼントありがとうございました！」
宮 「あ、あぁ…」
あ 「すっごく嬉しかったです…早速、薔薇飾らせて頂きました！香水も大切にします！」
宮 「うん。喜んでくれてよかったよ」
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優しく微笑んだ宮舘先輩はそう自分のデスクに戻って行く。
その背中は男らしくて、頼もしい。
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実は昨日…
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『薔薇あとで飾ろう…！』
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『んっ…？』
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これは空を見上げるほんの少し前のお話。
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小包の中には、薔薇と香水の他にまだ見落としてるものが…そう、残りが…
可愛いカラフルなメッセージカード。
そこには少し乱雑な男らしい字でこう記してあった。
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《貴方にとって、素敵な一年になりますよう…》
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『…ふふ』
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もうどこまでも宮舘先輩らしくて笑ってしまう…
いい人だな。宮舘先輩って。
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あ 「ゴホッ…いけない…」
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喉にほんの違和感。
少し乾いた咳をしてしまう。
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頑張らなくちゃ…！
集中集中！そう頬をパチンと叩いた。
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怠けた身体に喝を入れてそのまま目の前の仕事と向き合った。
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2020年12月29日 22時
