☆第9話☆ ページ9
コンコン
「ﾋｯ……」
「夕食出来ましたよ」
結局昼食は食べずに部屋で過ごしていた
また返事をしずに黙っていたら諦めてくれるかなと思っていたが今回はそうにはいかなかった
「そうやって食べずに此処で閉じ籠っていても良いですけど、人間は約10日で餓死しますよ」
「……死んでもいい」
「何故？」
ボソッと呟いたつもりが彼の耳にはしっかり届いていた
「だって今までろくな人生送ってきたから
他人のミスに怒られなくちゃいけないし上司には胸を触られて止めて欲しいと言いたくても逆らえなかったし大好きな母もつい最近死んじゃったの！
そして貴方に怯えながらこの檻を過ごすなら死んだ方がましよｯ！！」
ゼーゼー……と息が乱れるほど言いたいこと全て叫んだ
「辛かったんだね」
「貴方に同情されたくないわ」
殺人鬼相手に冷たく言って怒るのではないかと心配だが彼は気にしていないらしい
「やはり俺の友達と君は似ている
誰にも相談せず自分で溜め込んで勝手に追い詰める」
あの人にも友達なんていたんだ
いたとしてもあの人と同じ酷い人に決まってる
「今まで辛かった人生の分俺が君を幸せにする」
「私を家に閉じ込めておいて幸せにするって？」
「ﾊﾊそれもそうだね
でも絶対幸せにする約束する」
「……分かりました」
証拠もないのに何故かその言葉には信じれる気がした
彼は心が弱っている人に漬け込んで正義のヒーローをする悪魔だ
「また降りてこなかったりするとあかんからドアの前に置いときますね」
階段を降りる音がして１階に戻った
ベッドから下りてドアをゆっくり開けると作りたての料理がお盆に乗せてあった
急にお腹が鳴り出して料理を部屋の中に持ち込んで食べる
「……美味しい」
優しい味がして昼は何も食べてないせいか余計に美味しく感じた
一緒にお話しましょ
「この服似合いますねでもちょっと刺激が強い……あまりこの格好でうろちょろしないで下さいね俺の理性が保てなくなるから」
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ケイワイ - 珍しいジェイソンですな。大体ゾムさんなので、新鮮な感じがしますわ (2019年3月24日 20時) (
レス) id: 00238eb098 (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴 - 料理が上手で純粋…最高じゃないっすか！！ (2018年7月29日 15時) (レス) id: 558dcc7d93 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - コメントありがとうございます！エーミール落ちが少ないなと思い書いてみました。文脈が変だったりしますがこれからもよろしくお願いします。 (2018年7月26日 18時) (レス) id: fa4eb191f1 (このIDを非表示/違反報告)
あっとろ - すごくおもしろいです！私エミさん推しなので、すごく嬉しいです！更新楽しみにしてます (2018年7月26日 15時) (レス) id: aeccefc1f2 (このIDを非表示/違反報告)
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