◯◯デレ攻略ゲーム【オリジナル】 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:811 hit

始まりの物語、7 ページ8

・

どうにかなってよかった。
急いで入学式会場に行ったら、ユメが先生に状況を話してくれたらしい。
なので怒られることもなく、おまけに先生の長い話をとばして、写真とるとかで終わった。
現実だったら人生一度の入学式なので悲しくなると思うが、ゲームの世界ならなんとも思わない。

受け入れるのが早いな。
最初はあり得ないって思ってたけど、【設定】とか出てたらなんか信じちゃった。
早くでないと。

「何組だった？2人とも！」

あ、そうそう。
この学校でのクラス発表は、生徒一人一人に紙を配って、そこに貴方は何組です。って書かれてるから、そこに行けっていうシステム。
今は、入学式も終わって、紙を配られている最中なんだよ。
ってさっき校長先生が言っていた。
早く出るためにも、キャラの言葉一つ一つが命だ。覚えておかなくては。

「俺A組。ナオは？」

「え、嘘！僕B組なんだけど！」

え、嘘？
普通こんなゲームって攻略キャラとは全員同じクラスになるんじゃないの？
現実の友達が言ってたよ？
この場合、私はA組かB組だろう。
コウとナオだったらコウの方がキツいかな？
ならAがいいかも。

「うう～！A、Aは何組だった！？」

「Aとか言うなよ？」

はいはい、今から見ますから。
そうして紙を開いてみた。
そこには【貴女はB組です。】と書かれていた。
ナオか。まあこの子も案外激ムズかもしれないからよしとしよう。

『私B組！やった、ナオと一緒だー！』

「え、本当！？やった！」

そう言ってぴょんぴょんするナオ。
…そんだけ喜んでもらえると、なんか照れるなぁ。
一方コウは

「え、マジ？…あっそ。」

と言って悲しそう。残念だねぼっちで。
まあコウならすぐ友達出来そうだけどな。

「え！？コウ君同じクラス？」

この声は…。
ユメじゃないか！

「え、ユメA組？」

「うん！あー良かった、今のところ知ってる人キリ君くらいでね。心ぼそかったの！」

まあAとなれれば最高だったのにね。
そう笑ってつけたすユメ。
いや待て、キリとも離れたの？
嘘でしょ？
もうこれキリ攻略無理だよね？

「あ、そうだ。確かBクラには、トオル君もいたよ！」

これではっきりした。
内訳はこうだ。

【A組】
コウ
キリ
ユメ

【B組】
ナオ
トオル
A

終わった。