検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:807 hit

始まりの物語、6 ページ7






倒れたんだっけ、私。
目が覚めたらナオの背中の上にいました。
背負ってくれたんだ。



『ん、んん…』


「わ!A〜!良かった、起きたんだ!」


「ったく、どうせAのことだしなんとも思ってなかったけどな」



隣にはコウがいる。
保健室につれていこうとしてくれたのかな?
でもなんで初めての高校で保健室の場所が分かるんだろう。
すると、【設定】がまた出てきた。




【設定】


コウには兄がいて、この◯◯学校に来たことがある。
なのでどこになにがあるとかは詳しい。




ふむ、そうなんだ。
で、ナオが背負ってくれてるのは力が強いからかな?
さっきトオルを止めてくれたからね、力強いかなっては思ったけど。



「そう言って、一番コウが心配してたくせに。僕がAが不治の病が…!?とか騒いでたら、一番動揺してたじゃん。」


「はぁ!?気のせいだ気のせい!」



ふーん、コウ可愛いところあるのね。
【設定】は消えた。きっと私が読み終わった後、他のキャラクターが喋ったら消えるプログラムになってるのだろう。
というか、ずっと背負われてるのなんか恥ずかしい。



『はいはい、コウありがとね!ナオもありがと、下ろしてくれる?』


「うん!」


「別に大したことじゃねぇし!」



ナオはニコニコしながら下ろしてくれた。
この子、褒められるのが好きなのかな?
性格デレデレなだけあるね。よく分からないけど。子犬系男子ってやつかな?

コウは顔真っ赤にしてる。この子は感謝されても素直になれないのか。不便な性格だな。

でも、キリと近づける機会を潰したのはダメージがでかいな。
キリなんてトオル繋がりじゃないと関われないもの。
積極的になるしかないのかぁ。



そうやって色々思考を回していたら、コウの言葉で現実に戻った。



「あれ、そういや入学式が…。」


「『あ』」



急いでダッシュして入学式会場に行きました。

始まりの物語、7→←始まりの物語、5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:名前変換オリジナル , ◯◯デレ , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふくふくもち | 作成日時:2022年3月30日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。