（（ 最高に魅力的な、謎を解く ））.7

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島津「冬美が殺された時はどうなんだ！


現場には足跡が1つしか残されてなかっただろ？


雪が降り始めた頃に俺は皆と一緒にいた

どうやって俺が足跡を残せるっていうんだ」






はじめ「…外を見てみろ」








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匠くんは不思議に思いながら外を見る


外には雪が降る前に はじめと一緒に

足跡の形に塩をまいておいた



その結果塩をまいた所には綺麗に

足跡のような形が出来ている








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はじめ「これがあの朝 お前が仕組んだトリックだ

お前は盗んだ冬美のローファーを使って
こんな道具を用意したんじゃないか？」





『足跡の形に塩をまいて校庭に冬美を呼び出したんだ』





はじめ「理科で習ったよな？

雪と塩が混ざると氷の融点が下がってどんどん溶けだすんだ

そして警察が現場検証する頃には雪が雨に変わり 、
足跡に使った塩は洗い流される


…見事なトリックだ」






『匠くん… 偶然浜で今井龍矢さんに会ったよ

匠くんのお父さんの方のね 、』






はじめ「同姓同名だったんだな 、お前のお父さんと春菜のお父さん

…付き合ってたんだろ？ お前と春菜」







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そう聞くと匠くんは渋々 自分の事を話し始めた







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島津「春菜も俺も物心つく前に両親がわかれて
母子家庭だったから何かと馬があってな

中３の時 俺が肩壊して甲子園の夢諦めた時も
救ってくれたのは春菜だった … 、」








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そう言って遠くを見つめる匠くん


切なく少し微笑む横顔を見て胸が苦しくなった


こんなに春菜の事を大切に想ってるのに
もう春菜とは会えないなんて … 。









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はじめ「あの遺書 うれしい色だったはずが

許されない色だった … 、これは俺の想像だけど

春菜のお腹の中には … 。」






島津「ああ 、赤ちゃんがいた

俺が父親に …！ 心の底から嬉しかった


結婚して春菜と子供のために生きる 、

俺にしか叶えられない夢見つけたって そう思った」






『匠くん … っ 、』







島津「でも春菜が泣きながら俺に電話を… っ 、


あの真っ白な帽子は俺と春菜の永遠の秘密になるはずだった …


けど春菜の葬式が終わってすぐ 、あいつらが話してるのを聞いたんだ」








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駅のホームで冬美と綾花が話しているのを
たまたま聞いてしまった


まさか春菜の自 殺に二人が関わっていたなんて…。







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