（（ 最高に魅力的な、謎を解く ））.7

#14 ページ15

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『何やってるの 綾花？』



綾花「あっ ちょっと掃除」


はじめ「卒業生なのに？」


綾花「この部室には思い出が沢山あるから」


『そっか…』









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と言って綾花はテニスラケットを

胸に抱いて優しく微笑んだ


まだテニスが好きみたいで少し安心した







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はじめ「電気くらいつけろよ」



＿＿＿＿カチッ カチッ




『つかない？』




綾花「蛍光灯が切れちゃったみたい

後で新しい蛍光灯買ってくる」




はじめ「おう」






『にしても残念だなぁ』



綾花「ん 、何が？」




『綾花がテニスしてるとこ

見るの楽しみにしてたの！


ね はじめ？』





はじめ「もちろん」




綾花「金田一くんはどうせミニスカ目当てでしょ」



はじめ「いや ミニスカ重要」




『…最低っ』




はじめ「あっ いや！ A以外のミニスカは

興味ないって言うか〜 、ね？ ね？」









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私が握っていた手を離すと

すぐにまたはじめが手を繋いでくる


それを見て綾花が笑い出す







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『綾花？』



はじめ「なんで笑ってんの」



綾花「二人とも変わらないなって思って 笑」



はじめ「あ 今バカにしたろ？」



綾花「ううん 、自分を変えないって 自分を

変えることより ずっとすごいよ」




『綾花だって前から変わってないよ』



綾花「ありがとう」







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前からって言っても中3の時しか知らないけど

2年だった今でも優しい所は変わらない



綾花ともう少し話したいと思って

はじめには先に帰ってもらった







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はじめ「もう暗くなるから気をつけろよ？」



『分かってるよ 大丈夫！』



綾花「私がついてるから大丈夫よ」



はじめ「じゃあな」







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私の頭を撫でてから手を振って帰っていった


綾花がいる前でやられると妙に恥ずかしい






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綾花「本当に金田一くんは

Aのこと好きだよね 笑」




『嬉しいような嬉しくないような … 笑』







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