（（ 最高に魅力的な、謎を解く ））.7

#11 ページ12

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『冬美…っ 、』



はじめ「大丈夫か？」



『うん 、ありがとう』







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はじめが貸してくれた赤色のパーカーを着て

警察が到着するのを教室で待つ



雪が完全に雨に変わって 外の

積もっていた雪は溶けてきた




少したって警察が到着し 、教室に入ってきた







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はじめ「おっさん！？」


剣持「よう」


佐木「なんで剣持さんが？」





剣持「東京のある芸能プロダクションの社長がな

女優志望の女の子を騙してタダ働きをさせてたんだ


その女の子達は集団訴訟を起こすことになって

その中心となっていたのが…」





『冬美だった… ってこと』






剣持「つまりこれは訴訟を恐れた社長が

冬美さんの口を塞いだ殺人事件の

可能性が出てきたってわけだ」








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社長さんが冬美をやった訳じゃない



私が考えてるうちにはじめが剣持さんに

朝から発見するまでを説明していた








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剣持「…なるほど 、君たちが校庭に来た時には

雪の上に残された足跡は一つだけだった

こりゃあ自 殺だな」




佐木「自 殺？」





剣持「他に誰かいたとしたら足跡は

2つ残るはずだし 凶器は飾り用の“神送りの矢”だ


あれは 矢で飛ばすことはできない」






刑事「剣持警部っ れ被害者の社冬美が

使っていた古いローファーが


自宅の玄関から盗まれていたと遺族が

証言を 、しかも 、殺された時に

履いていた形と同じ形だそうです」






はじめ「ちょっと待って おっさん

だとしたら冬美は自 殺じゃないかもしれない」




剣持「え？」







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黒板から離れて座っていた私は

剣持さんが書いた犯行当時の現場の絵を使って

皆に説明する








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『犯人は雪が降り始める前に校庭で冬美を殺害

その後 校庭に雪が積もるのを待って

あらかじめ盗んでおいた冬美のローファーを履いて

後ろ向きに歩いて帰れば足跡は１つしか残らないよ』






剣持「…じゃあ他殺か？」





島津「Aっ 、この村に殺人犯が

いるって言いたいのか？」




はじめ「あくまで可能性の話だ｣



『この村に殺人犯なんているわけない』







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そう信じたい…っ


こんな素敵な村を汚すなんて許せない








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