49話 ページ8
ブラフォード「ディオ様!A様!
私の髪をふりほどくなどなかなか根性のすわった男ォ
このブラフォードにこの者の生命の幕を引かせていただきたいィ」
腐っても騎士 忠誠を誓ったこの目
…嫌いじゃない
貴女「好きにしなさい!ふふっ」
ディオ「好きにしろ(Aの機嫌が良さそうだ)」
戦いは水中戦に持ち込まれた
ブラフォードにとって水中は独壇場…ここにいる必要は無さそうだ
チラッ
ディオも同じことを思っているよう
ディオ「我ら…もうこの場にいる必要なし!
いよいよこのウインドナイツ·ロットの町住民全員を屍生人にするッ!
行くぞA、俺のこの世で一つだけの愛よ!」
貴女「まあ、嬉しいこと言ってくれるわ
私も、世界一愛しているのは貴方だけよ…愛しい人」
ディオは私の肩を抱いたまま、崖を飛び降りた
屋敷へ向かう道中で、ディオは私に静かに問いかけた
ディオ「…お前の周りで起きたあの不思議な現象はなんだったんだ?」
貴女「わからない、わからないの…でも、信頼してもらって構わない
あの現象は、私を、すなわち貴方をも守ってくれるものよ」
ディオ「…そうか、お前が言うなら、そうなのだろう…その正体のことは、また今度でいい。
全く、ひやひやしたぞ、お前がジョジョ達を相手にしている間、ずっとな」
屋敷に着くとディオは私を抱きしめ額に唇を落とした
ディオ「離さない。決してお前だけは。
…だから、消えるなよ…絶対…」
ディオは、私を失うのを恐れている
きっとディオは愛を感じなかったはずだ、私がいなければ。
私も、エリナやその家族がいなければ…今は、ディオがいなければ
愛など紙屑同然だった…
「何が愛だ。」「父と母が?愛?あいつらにそんなもの持てるはずがないっ!」
「……愛って……ああ、こういうものなのか」
今は、私も愛を失うのが、ディオを失うのが怖い
私に触れる彼の腕が、足が、いつか失われてしまうのではないか
時折、そんな冷たい考えが背筋を凍らせるのだ、そして、私の昔からの嫌な体質で、実現されてしまう事実を、覚悟していた。
ディオのキスに応えるように私も、ディオの首筋にキスをした
何故そこにしたかはわからない。
「……私も、離れない離れたくない
貴方を失いたくない!ディオ…貴方も…消えないで、例え身体が切り離されようと…貴方が貴方であるなら
…愛してる」
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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2016年4月9日 0時