47話 ページ6
スピードワゴン「は、はあ?!理解できねえな!だから、なんでジョースターさんを!」
そう言い張る男をまたギッと睨む
貴女「ふん、まあ、ジョナサンを崇拝するあんた様からしたら、私が前に話したことなんて覚えてないのでしょうね
言ったでしょう?
実の娘にもかかわらず、私はジョースター夫妻に散々な目に遭わされた挙句、捨てられたのだと
…ただ、この周りと違う髪色と紅の目だけで。
私は生きていく限り、あやつらの子孫代々まで呪い尽くすと決めたわ」
その男はまたしばらく間抜け面を晒していたが、また何か言うことを見つけたらしく此方を睨んだ
スピードワゴン「じ、じゃあ、ディオの件はどうなんだ!
っ、もうお前の…っジョースターさんの父親は死んだ…!
手を組んだ目的は既に終わったんだろーが
別に、ディオともう居なくてもいいだろ!」
その男の言葉に、今度は私が間抜け面をさらす番だった
なぜか咲いた、地面の割れ目にある花を摘んで髪に挿す
貴女「…スピードワゴン殿は本当に目が節穴でらっしゃるのね
そんな事にも気づかないなんて」
スピードワゴン「は、はあ?!じゃあなんだってんだ!」
溜息をつき、それから堂々たる態度を男に示す
貴女「そんなの…彼と
愛し合ってしまったからに決まってるでしょう?」
間の抜けた空気がその場を流れる
ジョナサン「あ、愛し合って…?
…付き合ってるってことかい?」
すっかり牙を引っ込めてしまったジョジョ
あーあ、折角の闘志が興醒めしてしまった、勿体ない
ジョナサンを一瞥した後、彼の弱点にも関わる事を告げる
貴女「ええ、エリナと貴方が付き合うよりは遥かに遅かったけれど
感謝して。本来、恋人なんて貴方に作らせるはずではなかったのに
エリナが相手だから許してあげたのよ」
ジョナサン「っ…!…彼女には何もしないでくれないか」
ぷつー…ん
本当…こいつはどこまでも私の逆鱗に触れること
貴女「…ジョナサン…貴方よくそれを私に言えたものね。
その言葉、そっくりそのままお返しするわ!
…私は、貴方が彼女を知る遥か前から、赤子の時からこよなく愛しているのよ!
なんて優しくて、美しく成長したエリナ!あいつらとは比べものにならない…っ彼女の両親もそう
彼女等と、偽りでも家族になれたことが、姉妹になれたことが
我が人生で二つある、最大の美点の一つであるのに!」
私は紅い目を、より一層煌めかせるように彼を睨んだ
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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2016年4月9日 0時