44話 ページ3
貴女「うふふっ、さて…あの波紋とやらが我々にどの位の影響を及ぼすのか、見てやろうじゃないの!」
Aとディオは、積み上がった岩の上で、ゾンビたちとジョナサン等の戦いを傍観していた
先程から艶やかに笑い、紅い目をより輝かしているAは、もう収まりきれないと言わんばかりに興奮していた
余程の戦闘狂である。
貴女「準備はいい?ディオ。そろそろジョナサン達が私達の存在に気づくわ」
ディオ「…ああ…そうだな…」
生返事なのは、隣にいる最愛の恋人が、目を輝かせて、無邪気にはしゃぎ
普段の艶っぽさとはまた違う可愛らしさに包まれていたから。
……これからする内容を知らなければ、『可愛らしい』という言葉はよく似合う
ディオが耐えきれずAの頭に手を伸ばそうとしたところで、ジョナサンが此方に気づいた
…少しディオが不機嫌になったのは秘密。
ジョナサンとその他複数…鋭い眼光をこちらに向けてきた
ジョナサン「ディオッ!A…!」
…眉間に皺がよる。何故このA・ジョースターの名を、ディオ以外の男が気安く呼ぶのであろう
しかし…そんな事は表に出さず、ジョナサンに向けていた偽りの笑い声をまた、たてる
貴女「うふふっ!陽は落ちたわ……」
ディオ「…貴様の生命も没する時だ!!」
スピードワゴンとやらは眉間に皺を、寄せられるだけ寄せ
ジョナサンは歯を食いしばり
あの変な帽子の爺は、少し目を丸めて主に私を見ていた
…私の存在を知らない?
ツェペリ「…ジョジョ。あのべっぴんなお嬢ちゃんは?」
その質問にジョナサンは少し俯く
ジョナサン「…彼女の存在は、言うかどうか迷いました。
しかし、ここまできて、彼女がいる以上言わないわけにはいかない
彼女は、ディオと同じく石仮面を被り吸血鬼と化した
僕の……!実の姉です…」
爺は大きく目を見開き驚いていた
…それにしても
貴女「随分…生まれてからついこないだまで知らなかった姉の存在を、軽く言えるようになったわねぇ…
ふふっ
私は貴様を弟に見たことは一度だってない、貶める存在だ!昔も今も!」
ディオ「…ふん、お前より先にこのディオはAという姉の存在を知っていたのだ
二人の野望は似ていた、目的はともかく過程は同じ道…だから手を組んだのよぉ!」
貴女「我が名はA・ペンドル……いや、ジョースターと名乗りましょう
以後…宜しくお願いいたしますわ」
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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2016年4月9日 0時