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56話 ページ15

甘い余韻の中、私はディオの腕の中にいた。





「…体は辛くないか。A」


髪を撫でるディオはいつもより優しげだ




…少し気持ち悪いくらい、なんてね





「…ふふっ、私を誰だと思っているの?


幸せよ、とても」


呼吸をする度に美しい香りが鼻をくすぐる


目の前の愛しい人は、一段と輝いて見える。


「…なんて、俺の恋人は…美しいのだろうな









…やっと、完全に俺のものだ…」



ぎゅうっと抱きしめられて言われる言葉





何をそんな不安がるようなことがあるのか全くもって理解ができないけれど



ディオが安心できるのならば、私はいつまでも寄り添おう。









「吸血鬼でも…子供を授かることは出来るのかしら…」


一瞬目を見開いたディオは、私の顎に手を添え目線を合わせた






「……産みたいか?」









「…産みたいに決まってるじゃない」


そうつぶやくように返すと、




ディオは、柔らかく微笑んだのだ





その笑みに初心らしく赤くなりそうだったのは内緒(元から初心である)


「ああ、お前の子なら…






俺も…欲しいかもしれない。」




意外だった。




自分と…過信ではないが、私以外愛さないと思っていたこの人が



自分の子供であれ関心を持たなそうなこの人が…………




「……うん、素敵な子を授かるわ、きっと」






嬉しい…なんて、こんなに幸せでいいのかしら







「愛してるわディオ!」

「ぅむっ


急に飛びついてくるな…




俺も……お前が世界で一番の…宝物だ






野望も望みも二の次、




お前がいてこそ、そしてお前には俺がいてこそ、世界は始まるのだ」









…『ザ・ワールド!!!』









ーー


幻聴……かもしれない

けれど確かに、ディオの声



運命はもう決まっている。






ええ、もちろん…





「…死が、二人を分かつまで…愛し続けることを、誓いますか…





まだあなたと出会う前。

義理の親戚の結婚式で、神父が確か、言った言葉よ…



下らない愛を誓いあうのを、眠気を我慢しながら聞いていた中で、その言葉だけ覚えてたわ




あの時の私は、私が、あなたのような愛を勝ち得ることなんてできないと思ってた





馬鹿馬鹿しいって、心の中で嘲ってた。





今なら、少しだけわかる、でも





死なんかで分かれてたまるものですか。







何度でも生まれ変わって…貴方を見つける


どこに居たってどんな形だって私はあなたと出会うわ」

57話→←55話(ここから台本読みを改めます!勝手を許してください!)



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設定タグ:ジョジョ , ディオ , 最強   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2016年4月9日 0時

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