検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:13,671 hit

54話 ページ13

…スタッ


邸へ向かう道中のこと




…ニャー…ニャー…



ピタ




…猫の声がする


貴女「…何を立ち止まっているの
わざわざ探すこともないわ」





…通り過ぎようとした時だった




道端に、その鳴き声の主が現れたのだ





…薄汚れ……倒れた状態で…





貴女「……弱いわね。そうやって助けを求めることしか出来ないなんて

わたしはそういう時、幾度となく自分で乗り越えてきたわ



…………earth」




スッと出てきたearthは、私の意図を察したようで






…ダカラ好キデス









なんて言って、その猫を抱き上げた






貴女「…でも、その強い紅い目は好きよ。



…姿も見えない何かに持ち上げられてなお、その目は揺らがない







貴方のような孤高の猫好き、犬より何倍もね」





“star healing”





…星の治癒、自然治癒を急激に促す技。








「ニャー!」


貴女「…ふふ、へえ、なかなか綺麗な白猫じゃない




おいでなさいよ…ねえ?貴女、私についてこない?」





その猫は差し出した腕をつたい私の肩に位置を収めた




貴女「ふん、不思議だわ。いいパートナーになる気がしてならないの


…これも、運命を感じられる特権?」







肩に猫を乗せたまま、また私は地を蹴った









ギィ…

貴女「今帰ったわ


ディオ、いる?」




パタン


スッと組んでいた脚を戻し、本を閉じたディオは



椅子から立ち上がり此方へ向かってきた




貴女「ふふ、遅くて心配した?」

ディオ「…まさか、ゆっくりと本を堪能していたよ」









…本、逆さ。




そう指摘すればひくりと口の端を引きつらせ、本を椅子へ投げ捨てた



ディオ「…?!なんだその猫は。」

貴女「…相棒にすることにしたわ。後に吸血鬼にしてずっと居てもらうの」



ディオは急なことで驚いたようだったが、私が決めたならと認めてくれた





ディオ「…犬よりはいい


?…なんか晴れ晴れした顔をしているな、何かあったのか?」





ストールを椅子の背にかけていた私は、嬉々としてディオの方へ向く




貴女「…顔に出てたかしら?



ふふ、確かに嬉しいことはあったかもしれない






…でも、それはまだ言えないわ。でも、いつか必ず、打ち明ける、いや貴方が気づくわねきっと」



ディオは不服そうな顔をしていた



まあ、そうよね



ディオ「…今は、言えないのか?…俺が気づく?」


貴女「…そうよ」

信じてるわ、貴方が気づいてくれることを…

55話(ここから台本読みを改めます!勝手を許してください!)→←53話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
設定タグ:ジョジョ , ディオ , 最強   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2016年4月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。