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あれから縁側で寝てしまったらしい。外は暗く、月が昇っている。
「起きましたか、ぬしさま。」
パチリ、と瞬きをした。そしてこれが幻覚じゃないことを確認する。
『…まさか、今の今まで私に付き添ってくれていたのですか？』
血の気が引いた。そりゃもう、サァア、という具合に。真上に見える小狐丸様の顔は穏やかだが、こっちはそれどころではない。神様に膝枕をさせている上に長時間このままでいたなど、罰が当たる。
「そんな顔しないでください。愛らしゅうございました。」
『お世辞、ですね。』
曇りのないその瞳は本心からその言葉を言っているようで、下心のしの字も見えない。目を背け、そう言葉を返すので精一杯だった。
「…もしかして照れているのですか？」
『まさか。』
体を起こす。「あ、いたいた。夕飯だよ。」と丁度よく燭台切様が私達を呼んだ。まだあの時の格好のままだがいいだろう。
「ぬしさま、少し失礼いたします。」
乱れた着物を器用に正す小狐丸様に感謝を述べる。満足そうに笑う彼に、だいぶ私は彼らに絆されていると自覚した。
「おお！すごく似合ってるよ、主。その格好で審神者会議行ったのかぁ。ちょっかいかけられなかった？誰もつれていかなかったってきいたし。」
燭台切様は顎に手を当てて心配そうに言う。私は未成年であるし、お酒を飲まされたとは言わないでおこうと思ったが、先に小狐丸様が言ってしまった。
「…へぇ。お酒を。」
ギンッと鋭くなった彼の瞳に思わず肩を揺らす。だからこんな時間まで、などとブツズツ呟く彼に大丈夫だと伝え、食事に向かった。
本当は食事も私が作るべきではないかと言ったところ、料理は好きなんだと返され、それから料理は神様に任せている。
よく考えればこれもなかなかアウトではないかと思った。
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える(プロフ) - 里菜さん» コメントありがとうございます(*^^*)読みやすいような文章を書けているのだとその言葉で安心いたしました。ご期待にそえるよう、これからも頑張らせていただきます(*^^*) (2018年8月26日 9時) (
レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
里菜(プロフ) - すごく、文章の構成がお上手なのでとても読みやすくてわくわくします！これからも頑張って下さい！ (2018年8月26日 0時) (レス) id: 316072219b (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - ねこさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(*^^*)刀剣乱舞は初めて書かせていただいたのでそういう言葉は嬉しい限りです。ご期待にこたえられるよう、頑張らせていただきます。お気遣いまでありがとうございました(*^^*) (2018年8月24日 15時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - とても面白いです。こんな面白い話の刀剣乱舞の夢小説はなかなか無いのですぐにお気に入り登録してしまいました。更新無理しない程度に頑張ってください。 (2018年8月24日 15時) (レス) id: 8d47e5281f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2018年8月20日 18時
