俺らサンコイチだもんな【白鳥沢】 (ページ4)

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「今日練習でミニゲームやるらしいぞ、メンバーシャッフルで。」

「え！そうなんですか！？」

1年生の実力を測ろうという目的だな。
でもこれは1年生だけじゃなく、2.3年生のアピールチャンスでもある。

わーいわーい頑張るぞ～！俺はただゲームすんのが好きってのもあるけど。

「A、なんでそんなニコニコなの？」

「だって、楽しみじゃーん！俺はここでアピールするんだよ！！」

「はぁー？おいおい、俺もうかうかしてらんねぇな。」

山形さんとが笑いながら言ってくる。

「首洗って待っといてくださいよ！！」

「上等だぜ！」

みんな、言っとくけどな、山形さんは超男前で超良い人なんだよ。俺が生意気なこと言ってもいつも正面から受けて立ってくれるんだ。

だからこそ…、憧れだからこそ、この人のいるその位置を奪ってみたい。てか奪う！！

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時は過ぎ、例のミニゲーム中、なんだけど……

スパァンｯｯ！！！

「(見ましたか、俺のスパイク！！)」

「………」

「(……見てない！！クソ！！)」

五色から牛島さんへの対抗心がかなりウザいw

なんなのあいつ、超面白いんだけど。
牛島さんももうちょっと反応してらればいいのに。あ、でもあれはわざとじゃなくて本当に気づいてないのか。

「次！隼人とA、代われ。」

「「はい！！」」

っしゃー、出番が来たぜ。

こっちのチームには牛島さんがいる。…どうせなら、牛島さんが敵チームの方が燃えるのに。

相手チームのサーブは五色から。
キュキュッと床をけって高く飛び上がる。

へー、ジャンサーなんだ。

「！」

………おー、威力強い。

放たれたボールは逆サイドの1年WSが狙われ、ソイツはボールを腕にかすめて後ろに逸らした。

初っ端から1年狙ったか。馬鹿ではないみたいだな。

五色は周りの先輩達に褒められて嬉しそうにしている。

よし、2本目くるぞ。

五色はさっきと同じコースを狙ったようだが、少し俺の方に流れた。
へへ、正面！

ドパン！！

「しゃぁ！」

完璧なレシーブにゾクゾクする。
この瞬間が一番気持ちいい。

俺のレシーブしたボールは瀬見さんへ。

ライトには最初からブロック2枚。それでも瀬見さんは迷うことなく牛島さんへトスを上げる。センターに残っていたもう1枚もライトへ動き、ブロック3枚。