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「相手のディグネット近い!」


「ツー!!太一抑えろ!」




思っていた通り、予想外のプレーに少々苦戦しているものの、依然としてリードは白鳥沢。




「頼むぞ柴田!」


「はい!」



前衛に入る柴田と交代し、俺はベンチに戻る。



「ナイスレシーブA。」


「あざす!」



山形さんに褒められると嬉しくてニヤついてしまう。そしたら天童さんにチョップされた。



「チョット〜何にやにやしてんの?まだ勝ってないんだからねっ…あ、1セット取った。」



第1セットは25-18で白鳥沢が取った。

俺もコートチェンジのために、ベンチの荷物を持って移動する。






「次のセット、若利の所に湯野浜が入れ。」


「はい!」




やっぱり、牛島さんも2セット目は下げられるか。賢二郎と太一はそのままっぽい。途中で代わるかもしれないけど。



「チャンスボールが返ってくると思っても打ってくることが多かったから、判断早くな。」


「はい。コートの半分より後ろからだったら下がってレシーブ参加するんで、5枚のフォーメーションにして下さい。」


「ブロックもう少しストレート締めても平気です。」


「分かった。少し寄る。」




ピーッ


1セット目の反省点も確認して、第2セットが始まった。


今度のサーブは白鳥沢3年の智也さんから。
ジャンフロで相手のレシーブを乱し、無理やり打ちに来た所を湯野浜がドシャット。



「「っしゃあ!!」」




やっぱりこのチームはムラがある。ノッてる時はこちらも苦戦するけど、一度崩れると長引くタイプ。

ここで畳み掛けるぞ。




「賢二郎、センター線増やせば?」


「あぁ、そうする。」




言葉通り賢二郎はクイックを使ってブレイク。元々は気が強いヤツだし、いくら牛島さんに憧れているからって、速い攻撃も嫌いではないだろう。もちろんウチの軸はサイドのWSだけどな。








「ワンチッ!後ろ!」


「おりゃっ!」




後方に吹っ飛んだボールを、滑り込んで右腕で上げる。なるべくセッターまで戻せるように手首を返すが、振り返って見ると真ん中までしか届いてなかった。…ちくしょう!



賢二郎がボールの下に入り込み、レフトにオープン。


裕之さんが完璧なタイミングで助走に入り、指の先を狙った見事なブロックアウトを取った。


「「しゃあ!!」」


…その後も攻防は続き、23-19で4点リード。

4点なんて一瞬でひっくり返るからな。まだ油断出来ない。

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華火(プロフ) - こころさん» わーいありがとうございます!頑張ります〜 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 80f48dce8e (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!頑張ってください (2019年9月17日 17時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華火 | 作成日時:2019年7月31日 0時

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