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「うん。だよな、ごめん…ありがとう。」


「……Eコート空いてるらしいぞ。」






賢二郎は笑ってそう言うと、俺に背を向けて歩き出した。

……だよなぁ。上手くいかないなら練習するしかないもんな。


賢二郎の言う通り、Eコートで練習してこよう。





そもそも俺は、1年がレギュラー狙ってるのを高みの見物出来る立場じゃねえんだ。俺も挑戦者として奪いに行かねえと。





「お願いします!!」


声を出して空きコートに入ると、白鳥沢の顔ぶれがチラホラ。その中には山形さんも。





「A、キャッチ入るか?獅音がサーブ打ってくれるって。」


「いいんですか!お願いします!」



快く誘ってくれたので、俺はありがたくキャッチ練習に入れてもらうことにした。よし、この時間中に本調子に戻すぞ!!








━━━━━━━━━━━━━━━


その日の入浴時間。







「……全然ダメだった〜〜〜!!!!」



「まあ午前よりはマシだったじゃん?」



ケラケラ笑う太一と賢二郎。

あの後、急に調子が良くなるなんてことはなく…。焦りや無駄なプレッシャーはなくなったから冷静にプレー出来たけど、うん。微妙だった。


そんな都合良くはいかないよな。

でも、俺に出来ることなんて練習くらいしかない。




「明日こそ調子爆上げる!!!」


「おう、そうしろ。」




ちなみに、あの時間に太一からミッチリとブロックのあれこれを教えてもらった工は、まだぎこちない所はあるけど何本かドシャットもあったし、後ろの守備もやりやすくなった。監督の怒号も少なめだった。




羨ましい…。



目の下までお湯に浸かり脱力する。はー幸せ。俺、飯抜きよりも湯船に浸かれないことの方がキツイと思う。



「おい寝るな梅田!死ぬぞ!」


「…眠い。」



梅田が眠すぎて溺れかけていた。確かに、試合出れなかった組は「動き足りねぇ!」とか言ってトレ室乱用してたもんな。馬鹿だな、明日体バキバキだぞ。


でも、ここのトレ室は白鳥沢にはないトレーニングマシーンが結構あって、あれもこれもと試してみたくなるのだ。



…俺も明日行こうかな。明後日は帰るだけだし、支障はなさそう。

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華火(プロフ) - こころさん» わーいありがとうございます!頑張ります〜 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 80f48dce8e (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!頑張ってください (2019年9月17日 17時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華火 | 作成日時:2019年7月31日 0時

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