最近好きな白布先輩【白布賢二郎】

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「あ、そだ。A。」


「はい？」


「文化祭何やるの。」








そう。白鳥沢学園は2週間後に文化祭を控えている。こう見えて夏休み前から何度か話し合いもあって、着々と準備が進められているところだ。



「タピオカらしいですよー。2年生も模擬店ですよね？」


「そうそう、3年だけ劇。」


「先輩のとこは何やるんですか？」


「パンケーキ。」





………なんか、どこも女性層を狙ってるな。





「俺、部活であんまり準備手伝えないから、当日馬車馬のように働かせられるんだよね…。」





白布先輩がパンケーキ焼くとか超似合うじゃん。絶対他の人が焼いたヤツよりふんわり焼けるよ！！



瀬見さんとこの劇みたいのに…という先輩。仲悪そうに見えてなんだかんだ慕ってるよね、可愛い。




「瀬見先輩、劇出るんですか？」



「らしいよ。なんか女王様役で。見ないわけにはいかないよね。」



「それは私も見たいです。」




あの人有名人だからなぁ。噂が噂を呼んですごい沢山の人が来そうだ。何役でも似合うだろうし。




「あと、牛島さんのクラスも。」



「…？ウシワカさんも劇出るんですか？意外。」



「いや、牛島さんが描く内装の絵を見に行く。」



「…さすがです。」







…ウシワカさん、絵とか描くんだ…。
そんで白布先輩はそれを見るためだけに30分の劇を見に行くのか…。


愛が強いというかなんというか。





「タピオカ買いに行くから、残しといてね。」



「え！来てくれるんですか！？」



「行かせてもらえたらね。」




無理そうだったら俺んとこまで差し入れして、という先輩。
喜んで！！！先輩がいる所ならどこまででもパシられますよ！！！南極とかでも！！！



「私も行きますね！先輩のクラス！」



「おー、来い来い。…あ、でもあんま美味くないかも。文化祭クオリティだし。プロフェッショナルのAちゃんからしたら。」



「え、もしかして褒めてくれてますか？大丈夫です白布先輩が作ってくれるならどうにかして食べ切ります！！！」



「そんなゲテモノは作らないはず。」




ヘラヘラ笑ってる先輩のお顔が今日も美しい。



お許しも出たことだし、当日はかおりん達を引き連れて白布先輩のクラスにお邪魔しよう。

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