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白布先輩が何に気付いたのかは私も分かっている。それに気付くような言い方をしたのも私だ。





「…………ねぇ、聞いてもいい?」



「……いいですよ。」









「Aって、俺の事好きなの?」








「みたいですね。」




みたい…?と不思議そうな顔をしている先輩。



「可愛い後輩って言われてちょっと悲しかったんで。多分、先輩のこと好きなんだと思います。…………先輩、私と付き合ってくれませんか?」




そう。私は自分の気持ちを確かめるために、白布先輩の気持ちを聞いた。

いくら自分の頭で想像してみてもよく分かんなかったので、本人に直接聞いてみようと思って。



「………あの、一応返事もらってもいいですか?あ、なんとなく分かってるんで気遣わなくて大丈夫ですよ!振られたとしても白布先輩は変わらず私のエンジェルですし!」


「…エンジェル?」


「あ、何でもないです!」






やだな、たぶん私、緊張してる。いや、緊張っていうか、動転?

白布先輩に振られても私は、今までと変わらず笑い合うことが出来るのだろうか。お菓子、作ってきてもいいんだろうか。




「…Aは、可愛い後輩だよ、今は。」


「……はは、ですよね、すいませ……ん?」




イマハ??????

白布先輩は珍しく吃りながら薄い唇を開く。





「……正直、自分でもよく分かんないんだけど、………なんていうか、好きかもしれない。」



「……………は?」


思いっきり失礼な物言いをしてしまったけど、いや、だって、え???

先輩が、あれ、可愛い後輩?後輩ってなに???(混乱)



「…Aは可愛い後輩だけど、太一とか五色と仲良さそうなの見ると、その……ちょっとムカつく、し、今好きって言われて……結構嬉しい。」




若干顔を赤らめる先輩を見て、私は多分、呼吸とか心臓とか、人体の機能が色々停止していると思う。


それって、もしかして、

白布先輩次の言葉に期待する。




「……だから、…………









………返事はもうちょっと待って欲しい。」


「……え!?今の付き合ってくれる流れじゃないんですか!?」




思わず突っ込んでしまった。いや、空気読めてないとか知らないし。何でそうなる!?


「だって、こんな中途半端な気持ちで付き合えないだろ。……これが、ただ仲良い後輩を取られたくない嫉妬なのか、それとも好きなのか。ちゃんと自覚するまで、待ってもらえる?」



「…あ、う、……はい!!!!」

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りん(プロフ) - 華火さんの作品全部好きです! (2022年9月30日 22時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
食塩 - 最高です。 (2022年7月19日 23時) (レス) @page46 id: 18e815367f (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - むーむーさん» デスよね!!ありがとうございます!! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 547328387d (このIDを非表示/違反報告)
むーむー - 白布君かっこかわいくて最高です!!!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - よたこさん» 分かるぅぅぅ、ます (2019年8月26日 23時) (レス) id: 6592ed4643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華火 | 作成日時:2019年2月1日 23時

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