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「ふーん、Aチャンと香織チャンね。」
よろしく〜という天童さん。
なんでこの人、こんなにふにゃふにゃしているんだろう。……関節が感じられない。もしかして、無い?
そんなわけない、人間だもの。
「おい、そろそろバス出るっぽいぞ。」
「あ、本当だ。じゃあ私達はこれで。行こうA」
「うん。お疲れ五色。先輩方もお疲れ様でした。」
「おう!応援ありがとうな!」
バレー部の方々の眩しい笑顔を背に、私達はここへ来た時に乗ってきたバスへ向かった。
…あ、そういえば。
白布先輩と一言も会話を交わしてないな。
いやでも、別に必要ないか。
ただ、ちょっとだけ興味があるだけだ。本当に話したいと思った時は、委員会の時にでも話しかければいいし。
なんて、この時の私は、この後すぐに白布先輩と再開するとは思ってもみなかった。
──────────
「いらっしゃいませー………え?」
「あれ?小泉?」
私がバイトしている某コンビニに現れたのは五色、と、ついこの間試合を見に行った男子バレー部の皆さん。
「…あ、…皆さんお揃いで…。」
「へー、Aここでバイトしてたんだ!」
うっ、瀬見先輩からのいきなりすぎる呼び捨てに重めのダメージをくらった。さすがフレンドリー先輩。レベル高い。
彼らは自由に店内を物色している。
今、店内にお客さんはバレー部の面々しかいないため、自由に会話が出来る。
中華まんケースから目をそらさない五色。悩んでいる所申し訳ないけど、聞いてみる。
「……寮生は、基本向こうの7使ってるんじゃないの?」
「ああ、先週潰れたんだよ。次は接骨院になるらしい。」
白鳥沢学園の周辺には、3つのコンビニエンスストアがある。
まず、大半の生徒が使うのは、学校から最寄り駅の途中にあるA店。
学園内の寮生が使うのは、駅とは逆方向に1分ほど歩けば着くB店。
そしてそこから更に5分歩くC店。
潰れたのはB店。私が働くのはC店。
……なるほど。学校に戻るならAに行くよりはCの方が近いな。Aはわりと駅寄りなため、登下校中によく利用される。
……白鳥沢の人達が来ないからここでバイトしてるのに、これからは多くの寮生がこっちに来るのか。
別にいいんだけどさ、なんか憂鬱だよね。
「小泉ー。肉まんとデミグラまん1つずつ。」
「はい。278円になります。」
結局2つ買うのかよ。
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りん(プロフ) - 華火さんの作品全部好きです! (2022年9月30日 22時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
食塩 - 最高です。 (2022年7月19日 23時) (レス) @page46 id: 18e815367f (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - むーむーさん» デスよね!!ありがとうございます!! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 547328387d (このIDを非表示/違反報告)
むーむー - 白布君かっこかわいくて最高です!!!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - よたこさん» 分かるぅぅぅ、ます (2019年8月26日 23時) (レス) id: 6592ed4643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華火 | 作成日時:2019年2月1日 23時