最近好きな白布先輩【白布賢二郎】 (ページ29)

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「はぁ………。」

時は過ぎ、夏休み最終日。

バイトもない、予定もない、宿題も終わったということで朝から自分の部屋にこもり、漫画を読みふけって悠悠自適の時間を過ごしていた。

やばいな私。起きてから一度も部屋を出ていない。ベットのすぐ横に本棚があるから手を伸ばせば次の巻が手に入ってしまうせいだ。

あー至福の夏休み最終日だな。

去年の夏は受験勉強忙しかったからなー。

中学時代の私は部活にも入ってなかったわけで、毎日暇で暇で狂いそうで、とりあえず勉強していた。そのせいか成績はかなり上位の方で、塾で勧められた白鳥沢を受験することになった。

今だから言うけど、本当は公立に行きたかったんだよね。友達はみんなそっちだし。白鳥沢の生徒とかお堅いイメージだし。

でも入ってみたらめっちゃくちゃ楽しかった。主に私の周りの奴らのおかげなんなけどね。

……あと、最近は白布先輩も。

移動教室も、どっかに先輩いないかな～って探してるし、たまたま出会って手振ってくれたりしたらそれだけで1日ハッピーだし。

あー、また試合見たいなぁ。でもさすがにバレー部の皆さんに迷惑だから行けない。はやく合法的に応援に行ける大きな大会が始まることを心待ちにするしかない。

すると、メッセージの通知が届いた。
ピロンッ

かおりん起きてる?今日暇?

時計を見ると11時。かおりんは私がこんな時間まで寝てると思ってるのだろうか。まあ寝てる日もあるけど。

A超暇
かおりん買い物行かない?
A今から!?
かおりん服欲しい。その後アイス買ってあげるから。
A行く～～!!

チョロいな自分。アイスなら冷凍庫に入ってるけど、かおりんならちょっと高いやつ買ってくれそうだ。

ということで、14時に駅集合と約束して携帯を閉じた。