最近好きな白布先輩【白布賢二郎】 (ページ25)

今日:17 hit、昨日:41 hit、合計:262,505 hit

24 ページ25

･

その後も白布先輩がトスしたり、ブロック飛んだり、点を決めたスパイカーに何か言いながら笑顔で駆け寄ってったりする姿に心臓を撃ち抜かれた。

今日の試合は見事勝った。今日は1試合だけだったけど、明日は2試合ある。こんな暑い中、今日の2倍動くの？私みたいな人間からしたらありえないんだけど…。

帰る時間になり会場を出ようとアリーナを出ると、例のごとく白鳥沢ゾーンに選手の皆さんが集まっていた。

「五色ー、お疲れー。」

「あー！みんな応援サンキュ！」

勝ったからか、ニコニコの犬みたいな五色。いっつも感情ダダ漏れだよね、うける。

すると、壁に寄りかかって座る白布先輩を発見。
友達だと思われる人達に囲まれていて、珍しく声を出して笑っている。……尊い。

ボケーッと眺めていたら白布先輩も私に気付いて、手を振ってくれた。

「！…お疲れ様です！」

「ありがと、応援。」

「いえいえそんな。」

むしろこちらこそありがとうございます！！！

白布先輩は指に巻いていたテーピングを外している。「ねえ、今日はお菓子ないの？」

「え？ないです。」

「なーんだ、残念。」

ちょっと期待してたのに、と笑う先輩。てか、…

「差し入れってしてもいいんですか！？」

「個人間のやりとりなら禁止されてない。自己責任だけどね。」

「えー！」

なんだ、てっきり渡しちゃいけないんだと思ってた。

白鳥沢の応援に来る人は沢山いる。大事な選手が変なもの食べて体調悪くなったりしたら大変だから、保護者とOB以外からの差し入れは基本禁止されている。

生徒の間では有名な話だ。

「それ絶対知らない人いますよ！」

「知られてない方が都合がいいんだよ。牛島さんのファンとかが大変なことになるだろ。」

「確かに…。」

ウシワカさんのような有名人、差し入れが大量すぎて逆に迷惑になるな。

「……白布先輩は、迷惑じゃないんですか？」

「俺が頼んでるのに？」

「…あ、明日、作ってきてもいいですか？」

白布先輩は笑って、「楽しみにしてる。」と言ってくれた。